センターバックを務める選手と最前線の選手が黄金コンビになるのも珍しいが、チェルシーではDFセサル・アスピリクエタとFWアルバロ・モラタのホットラインが面白いように機能している。アスピリクエタのクロスにモラタが合わせるやり方は鉄板スタイルとなっており、今季はこの2人から数々のゴールが生まれている。
26日のブライトン戦でも、後半1分にアスピリクエタのクロスにモラタが頭で合わせて得点を記録。これでアスピリクエタは今季モラタの得点を6度アシストしていることになる。英『Daily Mail』によると、2人はプレミアリーグの記録を更新する可能性もあるという。
同メディアによれば、1995-96シーズンには当時ブラックバーンに所属していた元イングランド代表FWアラン・シアラー氏とFWマイク・ニューウェル氏が1つの記録を作っている。このシーズンだけでニューウェル氏はシアラー氏の得点を9度もアシストしており、まさにホットラインとなっていた。同じシーズンにはリヴァプールのFWスタン・コリーモア氏がFWロビー・ファウラー氏のゴールを同じく9度アシストしている。
アスピリクエタはモラタのゴールをあと4回演出すれば、この記録を更新することになる。しかもアスピリクエタはセンターバックを務める選手で、これは非常に珍しいケースと言えよう。他にも1994-95シーズンにトッテナムのMFダレン・アンダートン氏がFWテディ・シェリンガム氏の得点を8度アシスト、リヴァプールFWスティーブ・マクマナマン氏がファウラー氏の得点を8度アシストしているが、いずれも攻撃的なポジションでプレイする選手同士のコンビだ。センターバックの位置から相手陣内に顔を出し、ピンポイントのクロスでモラタの頭に合わせるアスピリクエタのようなやり方とは大きく異なる。
仮に記録が更新されれば歴史的なものとなるかもしれないが、このスペイン代表コンビはあと何回ゴールを決めてくるのか。アスピリクエタが相手陣内でボールを持てば注目だ。