三菱アルミニウム、ISO9001認証一時停止

 三菱アルミニウムは、日本規格協会からISO9001の認証の一時停止通知を受け取ったと明らかにした。登録範囲はアルミ圧延品(板・押出・箔)と日用品(アルミ・紙・樹脂)、アルミ熱交加工品(ヒートシンク・ヒートエクスチェンジャー)などの設計・開発・製造について。25日付で一時停止となった。

 ISO9001は品質マネジメントに関する国際規格。三菱アルミニウムをめぐっては、今年11月、昨年11月に顧客要求に満たない製品を出荷していたことが判明。親会社の三菱マテリアルは「顧客とはすでに解決済み」としていたが、問題の重要性をみて認証機関が臨時調査に入っていた。この結果、品質管理体制の不備と再発防止策の有効性が確認できなかったと判断した。

 三菱アルミは「現在取り組んでいる再発防止策を推進するとともに、さらに内容を強化したものも実施していく」と説明。一時停止の解除に向けて、品質管理体制の強化に取り組む方針を示した。

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