三菱マテ子会社の品質不正、三菱伸銅9割で安全性確認 三菱電線のシール材は6%確認

 三菱マテリアルは28日、三菱伸銅と三菱電線工業の2子会社の品質不正に関して安全確認などの進ちょく状況を発表した。三菱伸銅では新たな不正が発覚し黄銅条、銅条の不適合品を出荷した可能性のある顧客数は前回発表の19日から1社増の30社に拡大。その中で9割に当たる27社については一定の安全性が確認されているとした。そのうち顧客サイで安全が確認されているのは7社、顧客で当面の問題がないと判断しているが検証を続けているものが20社。

 三菱電線がシール材の不適合品を出荷していた可能性があるのは218社。一定の安全性が確認されたのは約6%に当たる12社にとどまった。うち顧客で当面問題がないとしたのが8社、三菱電線として安全性を推認したのが4社。電子部品用巻線のメクセルについては不適合品の出荷可能性があるのは5社。顧客サイドで当面問題はないとしたのが3社、三菱電線としての安全性の推認は2社だった。

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