全日本実業団対抗駅伝 初優勝目指す九州王者 MHPS(長崎)

 第62回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)は来年1月1日、前橋市の群馬県庁前を発着点とする7区間100キロのコースで行われる。全国6地区の予選を突破した37チームが出場。9年連続22度目の挑戦となる長崎県のMHPSは、11月の九州実業団毎日駅伝V2を自信に初優勝を目指す。

 三菱重工長崎から名称変更して2年目の前回は、過去最高の4位で初入賞。今季も若手の台頭があり、2年連続8位以内が狙えるチームに成長した。黒木監督は「優勝にチャレンジできる力はついている。前半4区間で流れに乗りたい。5区でトップに立っているのが理想」と目標を掲げる。

 8月の世界陸上マラソンに出場した井上、2月の別府大分毎日マラソン3位の木滑、10月のシカゴ・マラソンで日本勢最高の6位に入った松村が柱。井上が国際大会を経験したことで、定方、目良、的野ら学生時代から県内で競ってきた中堅、若手も刺激を受け、記録を伸ばしてきた。

 最長4区(22・4キロ)は前回区間3位と快走した井上、2区(8・3キロ)はケニア出身のスピードランナー、オムワンバの起用が濃厚。井上は「自分のところで先頭に立てれば」と意気込む。これ以外の区間は本番の調子や特性を踏まえて決める。1、3区は勢いのある選手。5区以降は向かい風に対応できる選手が起用されそうだ。

 2年連続の九州王者として挑む上州路。主将の木滑は「前回は九州で勝った2チームに負けて悔しかった。九州のチームに負けたくない」と力を込める。副主将の定方は「バランスの取れているチームで自信がある。応援してくれる人を喜ばせられる走りをしたい」と健闘を誓う。

優勝を目指して最終調整するMHPS=長崎市営陸上競技場

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