「乃し梅」に思い乗せ レターセット、佐藤屋が発売

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 老舗和菓子店「乃し梅本舗佐藤屋」(山形市、佐藤松兵衛社長)は主力商品「乃し梅」入りのレターセット「乃し梅〜る」を発売した。封筒の中に乃し梅2枚とメッセージカード1枚が入っており、140円分切手を貼れば、郵便物としてポストに投函(とうかん)できる。伝統と革新を融合し、意欲的な新商品となった。

 乃し梅は県産完熟梅、砂糖、水あめ、寒天のシンプルな素材で作り、竹皮で挟んだ山形発祥の和菓子。厚さ数ミリの薄さ、製造後4カ月という日持ちの長さを生かし、佐藤慎太郎常務が温め続けた案を具現化した。佐藤常務は「食べて終わりではなく、和菓子の新たな可能性を探った」と語る。

 封筒は縦14センチ、横20.5センチ。カードは本県を代表する名所、名物をデザインし、表に梅とウグイス、裏は花笠、紅花、蔵王のお釜、コメ、芋煮、サクランボ、ラ・フランス、温泉を配置した。使用方法を記した帯封を巻き高級感を高めた。

 11月から販売し、売り上げは好調という。手紙や写真を同封して送る本来の機能のほか、伝統和菓子のPRにも役立つ一石二鳥の商品。観光旅行中に購入し、帰宅後にお礼状として同店に送ってくれた人もいた。

 同社は今まで、白あんと寒天を使った生チョコに乃し梅を乗せた「たまゆら」など、伝統菓子のイメージを打ち破る商品を提案してきた。乃し梅も100年以上の歴史を誇るものの、佐藤常務は「消費者に少し古いというイメージを持たれているかもしれない。目先を変え、見直してもらうきっかけにしたい」と話す。

 価格は432円。佐藤屋各店で取り扱う。問い合わせは本店023(622)3108。

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