「異変知らせて」コンビニに目安箱 淵野辺駅周辺

 相模原署は今月から、治安対策の強化地域「セーフティエリア」に指定されているJR横浜線淵野辺駅(相模原市中央区)周辺で、身近な異変をコンビニエンスストアに設置したボックスに投函(とうかん)してもらう「目安箱」システムを始める。不審者情報や「異臭がする」など、110番通報はためらうが気になっている地域の情報を寄せてもらう狙いだ。

 座間市のアパートで昨年10月下旬、男女9人の遺体が見つかった事件も念頭に、周辺住民が察知した異変を、いかに把握するかが課題となっている。

 同駅周辺は大学が集まる文教地区。目安箱の設置場所として、24時間営業のコンビニに協力を求め、淵野辺駅周辺の「セブン−イレブン」13店舗で試行することになった。状況をみて、他のコンビニチェーンにも協力を広げる構えだ。

 読売新聞販売店が毎月折り込みチラシとして発行している「じもとの事件簿」の一角に印刷した「コミュニティアップ連絡票」が投函用紙。「家から異臭がする」「居住者以外が多数出入りする部屋がある」などのチェック項目とともに、記入してもらう。同署は「匿名で構わないので、ぜひ協力を」と呼び掛けている。

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