年末年始恒例のプレイバック企画!
今回は昨年の8月6日に配信した「MSN解体…21世紀最強のアタッキングトリオTOP10!日本人選手も」。
ネイマールがPSGが移籍したことで、バルセロナのMSNは“解散”となった。
ここでは、『Squawka』による「21世紀最高のアタッキングトリオ、ランキングTOP10」を見てみよう。日本人選手も登場するぞ!
10位 ロッベン、ドログバ、ダフ
クラブ:チェルシー
シーズン:2004~06
獲得トロフィー:プレミアリーグ×2、リーグカップ
このトリオは大衆たちからは忘れられることが多い。チェルシーの成功はジョゼ・モウリーニョがもたらした強固な守備と、フランク・ランパードの爆発的得点力によるものだったからだ。
だが、この3人はチェルシーがイングランドと欧州において脅威となるなかで不可欠な存在だった。ロッベンとダフは極度に直線的で、ドログバは多くの欧州の屈強なDFたちが対処できないフィジカル的なパワーとテクニックを併せ持っていた。
9位 メッシ、エトー、ロナウジーニョ
クラブ:バルセロナ
シーズン:2004~07
獲得トロフィー:リーガ×2、UEFAチャンピオンズリーグ、スーペルコパ×2
バルセロナはこのスペクタクルな3トップによって、暗黒期から脱却することができた。
ロナウジーニョは最高のマジシャンで、アンタッチャブルなジーニアスだった。エトーは決定的なFWで、精巧なテクニックと速さを併せ持ち、ビッグゲームでパフォーマンスを生み出すことへの欲求も持ち合わせていた。そして、当時のメッシはまだ怪我がちながら溢れんばかりの才能を持った若者だった。
8位 カカ、シェフチェンコ、クレスポ
クラブ:ミラン
シーズン:2004-05
獲得トロフィー:なし
この3人は4-3-3ではプレーしなかった。明らかにイタリア仕込みの4-3-1-2であり、彼らがプレーしたのも1シーズンのみでタイトルもなかった。
だが、3人がともにプレーしたフットボールは非常に魅力的なものだった。このシーズンの彼らは無敵であり、数多のチームを叩きのめした。CL決勝で3-0からの大逆転負けを喫するまでは…。この失態によって彼らは打ちのめされた。
7位 ロッベン、マンジュキッチ、リベリ
クラブ:バイエルン・ミュンヘン
シーズン:2012~2014
獲得トロフィー:ブンデスリーガ×2、DFBポカール×2、UEFAチャンピオンズリーグ
全てが2位だった2011-12シーズンを終えたバイエルンは、エネルギッシュなマンジュキッチを“ロベリー”のウィングデュオに加えると突如復活した。
この3人は前線での力強い槍となり、そのスキルとフィジカルで相手を粉砕し、チームに3冠をもたらした。このトリオの2シーズン目はペップ体制となったことで1年目ほどには素晴らしくはなかったが、それでも国内2冠を達成している。
6位 香川真司、ゲッツェ、レヴァンドフスキ
クラブ:ドルトムント
シーズン:2010~2012
獲得トロフィー:ブンデスリーガ×2、DFBポカール
人々はマルコ・ロイスがいるもうひとつのドルトムントの3トップのほうを覚えているだろう。
だが、それ以前に形成されたこのトリオは、より広がりがあり、より楽しいユニットだった。恐ろしいレヴァンドフスキの後ろに香川とゲッツェを従えたドルトムントは、バイエルンからブンデスリーガ優勝を奪還しただけでなく、翌年にそれを防衛したことでもドイツを驚かせた。
彼らの最高の瞬間は最後の試合だったのは間違いない。2012年のポカール決勝でバイエルンを5-2で粉砕してみせた。
5位 メッシ、エトー、アンリ
クラブ:バルセロナ
シーズン:2007~09
獲得トロフィー:コパ・デル・レイ、リーガ、UEFAチャンピオンズリーグ
バルセロナと4-3-3の親和性は高く、このような3トップのリストにおいて彼らは常に主役となる。トレブルを達成したこの偉大なるトリオに疑いを持つものはいないだろう。
このトリオの秀逸さの発芽は、負傷に悩まされた2007-08シーズンにすでに見ることができた。だが、2008年夏にグアルディオラが就任すると、この3人は相手を叩きのめし、バルサを世界最強のチームへと導くことになった。と同時にフットボールのパラダイムも変えてしまった。
エトーの退団とアンリの衰えによって、このトリオが輝いたのは1シーズンだけだった。とはいえ、凄いシーズンだった!
4位 ベイル、ベンゼマ、ロナウド
クラブ:レアル・マドリー
シーズン:2013~現在
獲得トロフィー:コパ・デル・レイ、UEFAチャンピオンズリーグ×3、FIFAクラブW杯×2、リーガ
この“BBC”と同じ回数CLを勝ち取ったトリオは存在しない。バルサのMVP(メッシ・ビジャ・ペドロ)に対抗するために獲得されたこの3人は相手を制圧するためにその経験を使った。
結成1年目にカップ戦2冠を達成、ベイルが両方の決勝で決定的なゴールを決めた。そして、2016-17シーズンには史上初のCL連覇にも貢献した。
そんな3人がランク4位である唯一な理由は、彼らのトリオとしての働きのピークが2014年であることだ。それ以降も彼らは多くのトロフィーを勝ち取っているが、その大部分はマドリーのスカッド全体としての結果だ。
3位 ルーニー、テベス、ロナウド
クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
シーズン:2007~09
獲得トロフィー:プレミアリーグ×2、UEFAチャンピオンズリーグ、FIFAクラブW杯、リーグカップ
サー・アレックス・ファーガソンが指揮した最後の偉大なるユナイテッドは、強固なディフェンスとボールをキープし奪い返すことに長けた素晴らしい中盤によるものだった。
そして、チームにおける電撃はテベス、ロナウド、ルーニーの3トップがもたらした。この3人は誰一人として生粋のストライカーでもウィンガーでもなかったが、彼らは非常にいいハーモニーを奏でた。
ロナウドの推進力とゴールへの欲求を、ルーニーとテベスの利他的なメンタリティが見事に補完した。2年目はあまり揃わなかったが、ファーガソンによって解き放たれた際には相手を叩きのめし、2年連続での2冠達成に貢献してみせた。
2位 メッシ、ペドロ、ダビド・ビジャ
クラブ:バルセロナ
シーズン:2010~2013
獲得トロフィー:スーペル・コパ×2、リーガ×2、UEFAチャンピオンズリーグ
世界最高のチームにおける驚異的な3トップ。ペップ率いるバルサが2010~2012年に最も調和のとれたフットボールをしていたのは間違いない。
そして、この3人が大部分において前線のトリオを務めていた。メッシは“偽9番”として中盤に落ち、スターストライカーのビジャは左ウィングとして相手を叩きのめした。そして、ペドロはオフザボールにおける完璧な働き者だった。彼はそのフィニッシュ力と落ち着きによって、チーム第3の得点源となった。
このユニットを妨げたのは、2011年のビジャの怪我だけだった。彼が足を骨折したことで、ペップはフォーメーションの改造を余儀なくされた。そして、ビジャが抜けたバルサはリーガとCLのタイトルを逃すことに…。だが、ビジャが復帰した翌年にはリーガの覇権を奪還し、勝点100での優勝を果たした。
1位 メッシ、スアレス、ネイマール
クラブ:バルセロナ
シーズン:2014~2017
獲得トロフィー:リーガ×2、コパ・デル・レイ×3、UEFAチャンピオンズリーグ、FIFAクラブW杯
ゴールするのはもはや当たり前。溢れる才能を有するこの無慈悲なトリオは、我々はもう二度と見ることができないようなユニットかもしれない。
こんなにもいい選手が3人揃い、うまく調和し、全てを楽しむなんてことは不可能であるはずだ。この勝利に溢れた3人組はそれぞれが利己的かつ利他的な部分を持っていた。
3年連続のコパ優勝に2年連続の2冠、そして2014-15シーズンの歴史的なトレブルを誰が忘れようか。もし代表チームでの厳しい移動がなければ、彼らはもっと勝っていただろう。
ピッチ上でこの3人は我々を完全に幻惑した。3人の間で350以上のゴール、200以上のアシストをマークしたのだ。彼らのプレーはほとんど共生的ですらあった。これまでの9組のなかでどんなトリオを作ってもこの3人を凌駕するのは難しいだろう。
完璧なハーモニーだった。(ネイマールの退団で)もう我々はこのアンビリーバブルなトリオがどう進化していったかを見ることは決してできないだろう。だが、続いていく物事は美しくない。彼らを見れたことは特権だったのだ。