相鉄線 今秋には上り線も高架化 天王町ー星川駅間 横浜市保土ケ谷区

上り線のレール敷設工事が進む

 昨年3月に下り線が高架化された相鉄線天王町駅―星川駅間が、今年秋には上り線も高架運行に移行する予定だ。2002年度に着工し15年の時を経て、朝夕の踏切渋滞が解消されることに大きな期待が寄せられる。

 相鉄線が区域を横断する保土ケ谷では、踏切渋滞解消は積年の課題だった。安全面のみならず踏切渋滞を解消し、住民生活の向上を図ることは区の活性化においても欠かせないとの見方が強い中、02年に事業に着手。整備区間は天王町1号踏切付近から星川6号踏切付近の約1・8Kmで、区間内には9つの踏切がありラッシュ時には「開かずの踏切」となる箇所も多かった。

 当初は12年度の事業完了を予定していたが、11年度に新耐震基準適用による追加工事や用地取得などの遅れなどを理由に工期を延長していた。

工事は順調

 市道路局鉄道交差調整担当によると、土木工事はほぼ完了し、現在はレールの敷設工事や電気設備工事が進められている。高架化後に行う駅舎改良や留置線の工事など残工事を含めた事業の進捗率は約8割程度で順調だという。

JR直通線新駅名決まる

 また相模鉄道はさきごろ、「相鉄・JR直通線」で神奈川区羽沢南2丁目に設置する新駅について、名称を「羽沢横浜国大」にすると発表した。駅名は今後、県や市と協議し正式に決定する。横浜国立大学理事の中村文彦副学長は、「大学の北門・西門からそれほど遠くはなくアクセスイメージが格段に向上する」とし、「大学の存在感をアピールする上でとても意義あるもの」とコメントしている。

新駅の外観

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