南阿蘇鉄道、復旧に力を 高森町が「地域おこし協力隊員」募集 

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熊本地震からの全線復旧を目指す南阿蘇鉄道の職員=6日、高森駅

 熊本地震で被災した第三セクター・南阿蘇鉄道の全線復旧や沿線活性化の担い手として、高森町は「地域おこし協力隊員」の募集を始めた。活動期間の3年以降は同鉄道での社員採用も視野に入れており、「南阿蘇を愛する人、鉄道員[ぽっぽや]を志す人を求めたい」と全国に呼び掛けている。

 「協力隊」は、過疎地域に移住して地域活性化に従事する隊員の給与や活動費を国が負担する。一般的な活動は農林水産業や地域の見守り、伝統継承などだが、高森町によると「被災した公共交通の再生は地域への貢献度が高い」と、主管する総務省から特別に採用の了承を得た。

 募集定員は2人で、高森町の非常勤職員として同鉄道に関する情報発信や旅行商品の開発、イベント運営などを担当する。同町はインターネット技術や語学力、鉄道に関する知識や技術経験がある人を優遇。活動期間終了後、同鉄道社員への採用を後押しする。活動報酬は月19万円(賞与なし)で住居費なども支給する。

 同鉄道は全線の半分以上が不通のまま、職員も被災前から8人に半減。昨年末、政府が復旧費の全面支援を決定し、全線復旧には5年程度かかるとされている。今後、復旧事業や検討中の復旧区間の段階的な開通、観光誘致などに人員が必要だが、部分運行で運営経費は限られている。

 協力隊員の1次募集の締め切りは1月31日。申し込みは、高森町ホームページや、同町政策推進課TEL0967(62)1111。(堀江利雅)

(2018年1月7日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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