岡本&吉川尚のドラ1コンビ、18歳のドラ6左腕…巨人の2018年期待の若手

大学時代に侍ジャパンに選出された巨人・吉川尚輝【写真:Getty Images】

2017年は史上初めてCS出場を逃し、オフに野上、ゲレーロを補強

 2017年は72勝68敗の貯金4としながら、11年ぶりのBクラスとなる4位に沈んだ巨人。FAで陽岱鋼、山口俊、森福允彦の3選手を獲得し、大型補強をして臨んだが、3選手ともに思ったような結果は残せず。球団ワースト記録となる13連敗も喫し、2007年にスタートしたクライマックスシリーズの進出を初めて逃す悔しい1年となった。

 V奪還が至上命令となる2018年。FA権を行使した野上亮磨投手、そして昨季中日で本塁打王に輝いたアレックス・ゲレーロも獲得して更なる戦力補強を行った。高橋由伸監督が就任して3年目。4年連続V逸となれば、球団ワーストタイ記録となるだけに、何としても覇権を奪いたいところである。

 主力の高齢化が進む現状にはあるが、昨季は田口麗斗がチームの柱の1人となり、2016年のドラフト2位の畠世周投手も戦力として目処がついた。ファームでは今村信貴投手が9勝を挙げ、イースタンリーグ最多勝と最高勝率のタイトルを獲得。野手でも宇佐見真吾捕手が頭角を示し始めた。

 篠原慎平投手や山本泰寛内野手といった面々の名前も挙がるように将来性を期待出来る若手の数も少なくない。ここでは、そんな若手の面々で台頭、覚醒が期待される若手3人をピックアップしてみよう。

4年目の岡本、2年目の吉川尚はレギュラー獲りに期待がかかる

○岡本和真
 ファンも台頭を期待する筆頭はこの岡本だろう。2014年のドラフト1位で智弁学園高から入団。高校通算73本塁打の実績を持ち、将来の中軸打者として期待されて入団したが、2018年で早4年目となる。1年目の2015年に1軍で17試合に出場、初本塁打を放ったが、2年目以降、結果を残せていない。2017年はイースタンリーグで96試合348打数94安打10本塁打55打点、打率.270をマークした。オフには世代交代を促すチームが正三塁手だった村田修一を放出。三塁のポジションが空位となっただけに、岡本にとって2018年は勝負の1年となるだろう。

○吉川尚輝
 今季のレギュラー獲りが期待される1人だろう。2016年のドラフト1位で中京学院大から入団した吉川尚。即戦力として期待されていたものの、ルーキーイヤーはコンディション不良により、新人合同自主トレから出遅れ。5月に1軍昇格は果たしたものの、昇降格を繰り返すこととなり、1年目は5試合の出場にとどまった。イースタンリーグでは103試合に出場して369打数95安打4本塁打39打点11盗塁、打率.257とまずまずの成績を残した。ドラフト時に中日・京田とともに野手のドラ1候補と称されていただけに、2年目とはいえ、台頭に期待がかかる。

○大江竜聖
 二松学舎大付高から、2016年のドラフト6位で指名された大江。身長173センチと上背はないが、ポテンシャルを感じさせる左腕である。真っ直ぐは最速149キロ、常時140キロ台前半を計時し、イースタンリーグ12試合に投げて4勝3敗、防御率2.30と上々の成績をマークしている。62回2/3で48奪三振、四球は19と少なくコントロールに大きな不安はない。まだ18歳で、2018年は2年目だが、可能性を感じさせる楽しみな投手である。

(Full-Count編集部)

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