市民説明会 異論相次ぐ 淵野辺駅南口周辺再整備 相模原市中央区

大勢が参加して行われた市民説明会

 淵野辺駅南口周辺の公共施設の老朽化に伴う再整備の基本計画案がまとまったのを受け、市は市立図書館で昨年12月、市民約200人を集めて初めて説明会を開催した。会では計画案に対する異論が相次ぎ、収束することなく終了。市は、今後も説明会を開催する意向を明らかにした。

 同駅南口周辺の再整備をめぐり、市は計画案の中で周辺地域にある市立図書館など複数の公共施設を一つに集約し、複合施設を鹿沼公園に建設する案を提示。併せて、同公園の都市公園としての魅力向上、民間活力を生かした賑わいのある町づくりをめざしている。現在、パブリックコメントを募集しており、その結果を生かしながら2017年度中に策定する見通しだ。

 会では、計画内容について記された用紙をもとに、スライドを使い各担当者が説明。スケジュール案に至るまで示した。ほどなく質疑応答に移ると、計画に反対する地域住民から異論が噴出。各担当者は対応に追われた。反対意見では市の説明不足に対する指摘や更なる詳細な説明を求めるもの、計画そのものを不必要とするものに加え、再整備によって子どもの遊び場が失われることへの不安などが挙がった。一方で、公園整備について敷地内の野球場を廃止するといった持論を展開したり、計画を推奨する参加者もいた。説明会を終え、市都市計画課の渡邉建太郎課長は「今回の計画は本市でも初の試みのため、市民の皆様に戸惑いや計画内容を十分伝えきれていない点があることがわかりました。説明会後にも『個別に直接説明を受けたい』との要望もありました。説明会で基本計画の全体像はご理解頂けたと思いますので、今後は皆様の疑問について丁寧に説明し基本計画への理解を得たいと考えています」と話している。

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