東九州龍谷、驚異的粘り届かず 全日本高校バレー

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【東九州龍谷―金蘭会】第3セット、苦しい状況でも懸命にスパイクを打ち続ける東九州龍谷の中川(左)
準優勝した東九州龍谷の選手ら=東京体育館

 バレーボールの全日本高校選手権最終日は8日、東京体育館で男女の決勝があった。県勢女子の東九州龍谷は0―3で金蘭会(大阪)に敗れ、6大会ぶりの栄冠奪取はならなかった。男子は全国高校総体王者の鎮西(熊本)が洛南(京都)を3―0で下し、21大会ぶり3度目の頂点に立った。

 東九州龍谷は昨夏の全国高校総体に続く頂点を狙った。だが立ち上がりからリズムをつかめなかった。

 後のない第3セットに全てを懸けたが、セットを奪うことができなかった。

 鎮西は第1セットから鍬田、水町の攻撃が有効に決まり、主導権を譲らずに快勝した。

 【評】諦めず、粘り強く戦い抜いた東九州龍谷だったが、流れを引き寄せることができず、金蘭会に敗れて涙をのんだ。

 東九州龍谷は立ち上がり、サーブレシーブが安定せず、相手に先行を許した。西村主将のレシーブや比金の巧みなトスで反撃の糸口を探ったが、相手好守にも阻まれ、第1セットを落とした。

 第2セットも相手の勢いを止めきれず、後がなくなった。第3セットは攻守で持ち味を発揮し、終盤の4連続得点などリズムもよくなった。だがわずかに及ばなかった。

終盤、4連続得点で一時逆転

 全身全霊を懸けて戦い抜いた東九州龍谷は目指す高校2冠にあと一歩届かなかった。試合終了直後こそ顔をふさぎ、泣き崩れた選手たちだったが、閉会式後は晴れやかな表情をのぞかせた。相原昇監督も「力を出しきった。再び全国のトップレベルで戦える東龍にしてくれた」と目を赤くして粘り強く戦った選手たちの頑張りを誇った。

 過去3年、全国舞台で苦杯をなめさせられてきた金蘭会との決勝。東九州龍谷の選手たちは並々ならぬ覚悟で臨んだ。そんな強い気持ちが、立ち上がりで裏目に出た。

 絶対的エースの中川美柚(3年)が相手サーブで狙われた。変化をつけながら前へ後ろへと厳しいボールが続き、「日本一を取るという強い気持ちだった。でも緊張があったのかもしれない…」と中川。思うように返せず、理想の攻撃につなげられなかった。生命線のライトからの攻撃も「まるで大会前から対策していたようだった」(相原監督)ほど、的確なブロックで阻まれ、第1、第2セットを落とした。

 それでも後のない第3セットは、チームの集大成にふさわしい姿を見せた。「次の一手」を試合の中で肌で感じ、培ってきた戦術で挑み続けた。終盤、19―22と追い込まれたが、中川の強打、梅津憂理(2年)のクロス、荒木彩花(1年)のブロックなど、4連続得点で逆転に成功。大会中に幾度となく見せた驚異的な粘りを発揮し、逆転勝ちした準決勝の再現を狙ったが、わずかに及ばなかった。

 悔しい結果だった。だが最後まで諦めず、力を出しきった。中川は「集大成として粘り強く全員で戦うバレーはできた。悔しい。でもここまで頑張ってきた努力に後悔はない」と最後に胸を張った。

よく頑張った

 東九州龍谷・相原昇監督の話 3セット目を取れていれば…。うちはわずかなミスが出て、それが結果となった。ただ3年生は本当によく頑張った。今季は全国高校総体優勝、国体も準優勝と結果を残した。全身全霊で戦ってくれたことに感謝したい。

最高の結果

 金蘭会・池条監督の話 優勝という最高の結果を得られて本当にうれしい。この大会では選手たちに任せきりにしたが、自分たちでよくチームをつくった。

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