新人合同自主トレがスタート、視察した栗山監督「すごく安心しました」
日本ハムの栗山英樹監督が9日、千葉・鎌ヶ谷で始まった新人合同自主トレを視察した。午後のスタッフミーティングではコーチ陣とキャンプメンバーの割り振りについても意見交換。注目のドラフト1位ルーキー、清宮幸太郎内野手については「体の状態をもう少し確認してから結論を出します」と1軍、2軍どちらのスタートになるか明言を避けた。主な一問一答は次の通り。
――新人の動きを見て。
「すごく安心しました。ドラフトが終わってからやるべきことをやってくださいとお願いしましたけど、動きを見ていて、やるべきことをやってきてくれたんだなと思いました」
――新人を集めて話をしていたが、内容は。
「とにかく18歳も25歳も35歳も関係ない。今年勝つためにみんなの力がほしい。ゆっくりやる必要はないし、勝負するんだということはお願いしました。それからけがですね。新人選手の場合、この自主トレ中のけがというのが野球生命に影響を与えることも多いので、その注意だけはしました」
――清宮選手の打撃を見て。
「まあ、いい感じです」
――順調に行けば、清宮選手はキャンプ1軍と考えているか。
「それはしっかり見極めながら、今から全コーチと会議をしますけど、いろいろ考えながらしっかり決めていきたいと思います」
清宮を預かる身として「こちらが一番プレッシャーかかっている」
――昨季5位からの巻き返し。新たなメンバーを加えてあらためて意気込みを。
「昨年あれだけ負けたので、その負けを生かせるかどうかが全てだと思っています。それは選手にも伝えましたし、みんなその思いでやってくれると信じて、必ず今年勝ちきれるように。そういう勝負の年だと思っています」
――多くの注目が集まる中、清宮選手には練習をどう進めていってほしいか。
「ある意味この環境の中で高校時代あれだけの結果を残してきたという、そのやり方も自分の置かれている状況も、その中で頑張らなくてはいけないということを本人が一番わかっていると思う。その話も昨日しっかりしましたし、きちんとやってくれると思います」
――新人選手にキャンプまでの過ごし方で求めることは。
「うちはキャンプインも大事なんですけど、今年は2月17日に1、2軍合同の紅白戦があるので、そこで全員が全力のプレーができるようにしてほしい。そこからが勝負なので。2月17日からでも3月31日の開幕に間に合うわけだから、そこにどうやって自分を持っていくのか。まずプロで行われる調整というのか、持っていき方を学んでほしい。それを頭の中で計算しながら全力を尽くして元気でやってほしいと思います」
――清宮選手を預かる身をとして感じることは。
「練習中にコーチの人たちともいろんな話をしましたけれども、こちらが一番プレッシャーかかっているのが正直なところ。これだけの宝を預かるわけですから、何が何でも成長していく道を。どうすればいいかは難しいんですけど、ただひたすらフロント、コーチ陣、私、プレッシャーがかかっているのは間違いないので、全力を尽くして、やっていきます」
――新人選手に今後も大切に思いながらやっていってもらいたい部分は。
「まずはけがをしないで、今日のように天真爛漫に野球をやってくれること。もう一つ。これからいろんな講義を毎日してもらいますが、人として、社会人として一人前になっていかないといけない。人として成長しないと野球はうまくならないので、そういうことだけは肝に銘じてしっかりやってほしいです」
(Full-Count編集部)