江戸期の出島 “ストビュー”で体感 パノラマでにぎわい再現 長崎青年協会

 長崎市の国指定史跡「出島和蘭商館跡」のパノラマ画像が、米IT大手グーグルの「ストリートビュー(SV)」で閲覧可能になった。江戸時代のにぎわいを演出しようと、県内外のエキストラ128人が和装で登場している。

 SVでは、インターネットで検索した場所をパノラマ画像で閲覧できる。街並みの写真をつなぎ合わせることで、実際にその場を歩いているような感覚を味わえる。

 出島のパノラマ画像を企画制作した長崎青年協会(近藤力丸会長)によると、演出によるSV制作は日本初の試みという。約130年ぶりに対岸の江戸町から出島へ架けられた表門橋の一般供用が始まった昨年11月、周囲360度を写すことができるカメラで表門橋やメイン通りを撮影。商館長が住んでいたカピタン部屋などの内部の画像もSVで初めて公開されている。

 撮影を担当したグーグル認定フォトグラファーで同協会の赤木幸仁さん(33)は「SVを見た人が実際に出島を訪れ、長崎の歴史を知るきっかけになってほしい」と話した。

ストリートビューで公開されている出島表門橋((c)Google)

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