マエケンは「格安」、米メディアが“コスパ”格付け
MLBのストーブリーグは今オフ歴史的な冷え込みを見せている。ダルビッシュ有投手ら大物FA選手の新天地は2018年を迎えてもいまだ決まっていない。そんな中、米メディアではメジャー全30球団でコストパフォーマンス最高の選手と最悪の選手を格付け。前田健太投手はドジャースのコストパフォーマンス最高の選手に選出されている。
「MLB各球団の最も給料もらいすぎ選手と最ももらっていない選手」と特集したのは米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」。今季メジャー3年目を迎える日本人右腕は昨季ワールドシリーズで惜しくもアストロズで敗れたドジャースでコストパフォーマンス最高の選手に選出された。
「最も格安な選手 ケンタ・マエダ 年棒312万5000ドル(約3億5000万円)」
前田は16年1月にドジャースと8年契約を結んだ。基本給が低く抑えられる一方で、様々な出来高が盛り込まれていることも話題になった。
2シーズンで29勝を挙げた右腕、ポストシーズンではリリーフもこなす
寸評では2016年の契約の際に身体検査で右肘に問題が発覚したことに触れ、「マエダは日本で一連の成功の後にアメリカに上陸した際、想定していた条件よりも大幅に低い契約を余儀なくされた」と言及。基本給が低い一方で、先発試合とイニング数に応じて、最大800万ドル(約9億円)のインセンティブを手に出来る契約になっている。そのインセンティブを加味しても、前田についてお買い得とし、「もしも、彼が最高額の1112万5000ドル(約12億5000万円))を手にしたとしても、現在のマーケットでは彼は格安だ」と評している。
前田は2シーズンで57試合に先発。29勝17敗1セーブ、防御率3.80という結果を残してきた。昨年のポストシーズンでは救援に回り、最強のリリーフ陣の一角として、10回2/3を投げ、5安打10奪三振2四球1失点、防御率0.84と圧巻の活躍を披露。ドジャースにとって有利な条件となったために、記事では「彼は明白な選択肢となった」と選出している。
一方、ドジャースのもらいすぎ選手にはブレーブスからトレードで復帰したマット・ケンプ外野手が選出された。年俸は2150万ドル(約24億円)。日本人メジャーリーガーで唯一格付特集に登場した前田。スター軍団でそのコストパフォーマンスの高さも評価されている。
(上岡真里江 / Marie Kamioka)