充血とは違う 血管が破れ、白目が赤くなる結膜下出血とは 沖縄県医師会編「命ぐすい耳ぐすい」(1123)

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 結膜下出血とは、結膜下の細い血管が破れて出血したもので、白目が赤く染まって見えます。その大きさはさまざまで、小さな点状のものから白目全体に及ぶものや血腫ができる場合もあります。

 正面から見た目の構造は黒目と白目に分けられますが、黒目の部分は透明な角膜を通して虹彩の色を見ています。日本人のほとんどは「黒い目」といわれますが実際の虹彩の色はブラウンです。白目の部分は白くて強靭(きょうじん)な強膜とその表面を覆う薄くて透明な結膜からできていて、目の奥で反転し上下のまぶたの内側を形成します。時々コンタクトレンズが外れて目の裏に入っていないか心配で来院される方もいらっしゃいますが、結膜が袋状になっていて異物が簡単には目の奥へ行かないようになっているので大丈夫です。

 充血との違いについてですが、充血の場合は細い血管が拡張した状態で血管の走行を追うことができます。結膜下出血の場合は出血の程度により、その一部あるいはほとんどが覆われて見えなくなります。

 原因には動脈硬化や高血圧、糖尿病、出血性素因(貧血、白血病、紫斑病など)、インフルエンザや麻疹など急性熱性疾患など全身的疾患で起こるもののほか、血液サラサラの薬を飲んでいる方、急性結膜炎に伴い起きるもの、眼外傷、手術によるものがあります。

 せきやくしゃみ、過飲酒、力みや過度の緊張など誘因がはっきりしない場合や、思い当たる原因がまったくなく、何げなく鏡を見てびっくりしたり他人に指摘されたりして分かることもあります。

 気を付けなければならない場合は、まず眼外傷を受けた時。鋭利な物や金属による穿孔(せんこう)性外傷は感染の予防などのため直ちに穿孔部を閉じる必要があります。なかなか消えない結膜下出血の下に傷が隠れている場合もあります。ボールが当たったり転倒したりして顔面を打撲した場合、振動で目の奥の網膜に腫れや出血をきたすこともあります。

 痛みやかゆみ、目やに、発熱を伴う場合。血液サラサラのお薬を飲んでいるわけでもないのに、頻繁に出血を繰り返したり全身に青あざができる場合は血液検査などさらに詳しい検査が必要です。さらに結膜弛緩(しかん)症による場合。これは、中高年の方の白目に見られるしわ状の変化で、まばたきの時にまぶたとの摩擦で血管が破れることがあります。

 単に結膜下の出血だけでは視機能に影響を及ぼすことはなく、良性で通常1~2週間で自然に吸収されていきます。長引く場合や何か気になる場合は眼科を受診してください。(渡久山洋子・とくやま眼科)

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