ボウリング全日本チーム 沖縄合宿で体力強化 県勢 技術高め世界視野

 ボウリングの全日本男女ナショナルチームの沖縄合宿が、北谷町美浜のエナジックボウル美浜で9日から始まっている。県勢は安里秀策(和歌山グランドボウル)と、幸喜将太(エナジックインターナショナル)、村濱裕紀(同)の3選手が参加している。国際舞台での活躍や国内トップ選手からの吸収によるレベルアップなど、3選手とも仲間と技術を高めつつ、今季の飛躍へ力を蓄える。

 今回の沖縄合宿は14日までで、選手らは投げ込みを中心に筋力トレーニングやランニングなどアスリートとしての体づくりの強化に励む。

 昨年末のボウリング世界選手権大会のトリオで銅メダルを獲得した安里は「自分で言うのも恥ずかしいが世界に通用するようになった」と振り返り「国際試合はチーム戦なので仲良く、厳しくチーム力を上げていく」と意気込みを示した。

 幸喜は昨年から代表合宿に参加し始め、11月の世界選手権男子ダブルスで銅メダルを獲得した。「トップクラスのメンバーから学ぶ事も多く、レベルの高いレーンコンディションでの練習もできる。得るものが多く、メンバーに残りたいという意識も強くなる」と、新たなステージで戦う意識を強くしている。

 村濱も「代表チームが力を入れる筋トレやランニングのおかげで、体力が付き精度も上がった。合宿は皆がライバル。代表選手に選ばれるよう頑張らないと」と意気込んだ。

 11日、野国昌春北谷町長や県ボウリング連盟の喜友名朝一らが会場を訪れ、歓迎式を行うとともに北谷町産の記念品を贈呈した。

◇下地監督 手応え実感

 ボウリングの日本代表チームの沖縄合宿はエナジックボウル美浜の下地賀寿守社長が監督に就任した2015年から今回で3度目。

 国際大会でタフに戦うため、3年前からアスリートとしての体づくりに力を入れ、筋力トレーニングを増やしてきたという。選手の体幹も強化されており、下地監督は「海外での連続ゲームでも精度が極端に落ちず、スコアにつながる。メダル獲得数も増え、色も胴から銀、金に変わってきた」と話し、合宿に手応えを感じている。

 筋力強化は海外勢では当たり前だったが、以前の日本はチームで統一した練習がなかったという。そのため、2週間もある国際大会では最終戦になるとフィニッシュがうまく取れず、精度もスピードもスコアも落ちたという。

 下地監督はプロ選手としても活躍した経歴を持つ。「ボウリングはレジャーの延長ではなく競技。体づくりは当たり前。一からやり直そうと取り組み始めた」と振り返る。近隣のジムを借りたトレーニングに加え、持久力を付けるランニングも取り入れてきた。

 3年前から専属になった瀧本未来トレーナーは「当時の選手は、下半身は強いが他の筋力が少なかった」という。今では「各選手が自分を追い込んで練習するようになり、遠征期間も体の痛みを訴える件数も減ってきた。投球の再現性も高くなっている」と話す。代表チームの取り組みは各県の連盟などにも広がっているという。

 技術を支える土台づくりが実り始めたことに、下地監督は「日本は世界で五本の指に入る強豪国で金メダルが取れるチーム。競技全体のレベルも向上させ、五輪種目入りにつなげたい」と語った。

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