金属行人(1月12日付)

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 今年は明治元年から起算して満150年、平成30年という節目の年に当たる▼政府は昨年12月の閣議で今上天皇の退位日を来年4月30日にすることを決定。「平成」は同日で幕を閉じ、翌5月1日に皇太子殿下が新天皇に即位して新元号が施行される▼新元号の発表時期は未定。ただ昭和から平成になる際は天皇が崩御されて皇位継承があってからの発表だったが、今回は「国民生活に大きな影響を与えないように」との配慮から事前に発表することになったという▼確かに、カレンダーや役所関連の書類などの印刷物は新元号が早く分かった方が準備しやすい。ただ筆者としては「西暦と新元号の符合が面倒くさい」「コンピューターや会社のシステムで誤作動はないのか」などの心配が頭に浮かんでしまう▼平成が終わると聞くと、何となく「昭和」が一昔前のように感じる。経済恐慌から太平洋戦争へ突き進んだ初期、敗戦からの復興・高度経済成長、バブル経済に踊った末期など、波乱に満ちた62年と14日を「過去の歴史」にするのはまだ早い▼東京都内にも昭和を象徴する遺構や資料館は多数ある。新元号の次代を生きるため、明治150年と平成30年の節目に「昭和」を勉強し直すのも悪くない。