マグロの生態、東大准教授に学ぶ 三崎小児童

 マグロの生態について知ってもらおうと、三浦市立三崎小学校(神奈川県三浦市三崎)で11日、東京大学准教授による授業が行われた。5年生23人がマグロの種類やクロマグロの回遊地域などについて学んだ。

 市が進める海洋教育の一環で、同大大気海洋研究所准教授の北川貴士さん(45)が講師を務めた。

 北川さんはマグロ類はメバチやビンナガなど8種類あることや名前の由来を解説。クロマグロは卵の大きさはメダカの卵とほぼ同じで直径約1ミリだが、成長すると最大3メートル以上になることを説明した。

 動物の体に小型カメラなどを付けて生態を記録する「バイオロギング」と呼ばれる手法を用いた自身の研究も紹介。体内に記録計を付けて九州で放流したクロマグロが米西海岸のサンディエゴで釣られたことに触れ、「かつてはアメリカまで数年かかると言われていたが、2カ月で渡ることが分かった。1日約100〜200キロの距離を移動する」などと述べた。

 授業を受けた児童(11)は「種類が多いことなどが分かった。マグロについてもっと詳しくなりたいので、本やインターネットで勉強したい」と笑顔で話した。

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