【熊本城のいま】地震から1年9カ月 大天守最上階、4月完成へ

©株式会社熊本日日新聞社

 熊本地震からやがて1年9カ月を迎え、復旧工事の進む熊本城。建物や石垣の現状を見取り図にまとめた。

 熊本市は、天守閣と飯田丸五階櫓[やぐら]の復旧を優先している。熊本城総合事務所によると、天守閣の大天守は最上階の6階部分を再建中だ。1月中旬から瓦を乗せ始め、3月には屋根の上の白いテント形の覆いを外す。しゃち瓦を最後に設置し、6階部分は4月に完成する見込み。小天守は1階部分を既に解体。耐震性を高めるため、最上階の4階部分も解体する(時期未定)。

 飯田丸五階櫓は足場に覆われ、建物の外壁の解体が始まっている。来年夏ごろまでに櫓を全て解体する。

 国重要文化財(国重文)の宇土櫓は、続[つづき]櫓の部材の回収を終了。同じく国重文の北十八間櫓と東十八間櫓は崩落した石材を撤去し、石垣をモルタルやネットで保護している。

 復元建造物の元太鼓櫓や戌亥[いぬい]櫓、馬具櫓などは、いまも被災した状態で手付かず。本丸御殿、田子櫓(国重文)なども被災しているが、復旧は未着手という。(飛松佐和子)

(2018年1月12日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

あなたにおすすめ