アンパンマン収録、今も鶴ひろみさんの席にドキンちゃん人形を…山寺宏一明かす

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鶴ひろみさんを送る会の祭壇は、鶴さんが好きだった紫色の花があしらわれた

 声優の山寺宏一、歌手の荻野目洋子が13日、青山葬儀所で行われた声優・鶴ひろみさんのお別れの会終了後に囲み取材に応じ、故人との思い出を語った。

 数多くのアニメ作品などで声優を務めてきた鶴さんだが、その中でも、人気アニメ「ドラゴンボール」のブルマと並び、「それいけ!アンパンマン」のドキンちゃん役は彼女の代表作として名高い。同作で、長年共演してきたチーズ役の声優・山寺は「こういう会をしても、信じられない気持ちでいっぱいですね。公私ともに仲良くさせていただいたので、ひょっこりとそこらへんから、山ちゃんと声をかけてくださるんじゃないかと思っています。今日は送る会なので、送ってさしあげなくてはいけないんですけど、今の時点ではなかなかそういう気持ちになれないですね」とポツリ。

 ドキンちゃんの声は、ロールパンナ役の冨永みーなが兼任することとなった。「30年近く毎週お会いしていたので、みんなで乗り越えて頑張ろうと。チームでやっているんで、今も鶴さんが座っていた席にはドキンちゃんの人形を置いて。お菓子などの差し入れも人形のところに置いて。一緒にやっているような気持ちでやっています」と明かした山寺は、「ファミリーの一員である冨永みーなちゃんが後を引き継いでやってくれているので。みーなちゃんも大変だと思いますけども、みんなでバックアップしながら、これから楽しいアンパンマンを作っていかなきゃいけない。それが鶴さんの望みでもあると思うんで」と決意を語った。

 1983年から84年にかけて放送されたアニメ「みゆき」では、鶴さんはヒロイン鹿島みゆきを演じていたが、同アニメでダブルヒロインを務めていた若松みゆき役の声優を務めた歌手の荻野目もこの日のお別れの会に来場。「その時は中学3年生で、人見知りもあって。まだまだ勉強中という時に声優のお仕事をいただいて。本当に右も左もわからない状態で緊張しながら1年を過ごしました。鶴さんとは特に何という会話をしたという記憶はないんですが、優しく見守ってくださる感じでした」と当時を振り返った荻野目。それ以降は会う機会もなかったというが、「たまたまですが、突然のニュースを聞く前に、鶴さんのことを思い出していたんです。今ならどういう声をかけてくださるのかなと思っていたところだったので、このニュースはショックでした。久々にお会いしたいなと思っていた矢先だったのでもう一度お会いしたかった……。あの素敵でチャーミングなお声が聞けないのが、ただただ残念です」と悔しさをにじませた。(取材・文:壬生智裕)

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