昨年ソロデビュー30周年を迎えた歌手、工藤静香の代表曲の歌唱に人気声優7人が挑んだ意欲作。ヒット曲「嵐の素顔」「黄砂に吹かれて」「抱いてくれたらいいのに」などが入っているのがうれしい。全7曲から歌姫への敬意が伝わってくる。
選曲が興味深い。アニメ「ドラえもん」の骨川スネ夫の声などを担う声優、関智一(ともかず)は「激情」(中島みゆき作詞作曲)を歌唱。工藤の「ファン」という関は「あなた」への熱い思いを込めた原曲の世界観を忠実に描きながらも男性声優らしいパワフルな歌声を響かせる。
人気声優、下野紘(ひろ)は代表曲「MUGO・ん…色っぽい」を内気な女性になりきって歌っている。