三菱アルミの富士製作所、JIS認証取消し

 経済産業省は12日、日本工業規格(JIS)認証機関のJQAが同日付で三菱アルミニウム富士製作所(静岡県裾野市)のJIS認証を取り消したと発表した。

 取り消し対象となるのは、アルミ板(JISH4000)と押出材(JISH4100)。

 JQAは富士製作所に対して昨年12月18~19日に臨時審査を実施していたが、その結果JISで定められた以外の試験方法を採用し、JISマークを付けて継続的に出荷していた事実を確認。品質管理体制がJISへの適合性の認証に関する省令に定める基準に達しておらず、内容が重大と評価した。

 これを受けて三菱アルミは今後、JISマーク製品の出荷が不可能となるが、JIS準拠製品としてアルミ板・押出製品を出荷する。また認証機関の指示を受けながら再発防止策の強化を徹底し、早期のJIS再取得を目指していく方針。

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