小長井のフルーツバス停 色鮮やかに“お色直し”

 長崎県諫早市小長井町の国道207号沿い約7・3キロに立ち並ぶ「フルーツバス停」の塗り直しが完了し、赤や黄、緑などの色鮮やかな“フルーツ”が海と自然に囲まれた風景に映えている。若い女性らが写真共有アプリ「インスタグラム」にバス停の写真を掲載し、「かわいい」と人気が高いだけに、「インスタ映え」するスポットとして注目されそうだ。

 バス停は、1990年に長崎市で開かれた長崎旅博覧会に合わせ、佐賀県境に接する旧小長井町が町をPRしようと整備。ミカン、スイカ、メロン、トマト、イチゴの5種類があり、高さ約3・4~4メートルのコンクリート製の計16基。

 フルーツの模様が描かれた外壁が色あせ、内壁やいすなども老朽化したため、市は2016年度から2カ年で全16基を“お色直し”。フルーツそっくりに外壁を塗り替え、窓ガラスやクッション付きのいすも設けた。PR用の看板設置費用も併せ計約1600万円をかけて整備した。

 地元住民が中心となり、PRキャラクター「フルーツレンジャー」の活動やマグカップなどの商品開発、スイーツコンテスト開催などバス停を生かした活動が盛ん。市地域づくり推進課は「市内でも人口減少が著しい地域だが、住民がバス停を地域資源として活用している。今後も交流人口拡大につながるように支援したい」としている。

外側の模様を塗り替え、色鮮やかになった「フルーツバス停」=諫早市小長井町

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