植物園の生き物一堂に つくば、28日まで

1000種、標本やパネル展示

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生きたモグラ(手前)の移動を観察できる企画展=つくば市天久保

つくば市天久保の国立科学博物館筑波実験植物園の敷地内で見られる生き物を一堂に紹介する、企画展「植物園の動物たち」が同園で開かれている。園内では、哺乳類から昆虫まで計約千種が見つかり、普段見られない珍しい生物の標本やパネルを展示した。28日まで。

同博物館の研究員が2年間かけて園内の生物調査を行った。植物園は1983年に開園。14ヘクタールの敷地内に広葉樹林や針葉樹林の多種多様な植物を植栽し、湿地、沢といったさまざまな環境が再現されている。

展示では、哺乳類はタヌキや野ウサギ、アカネズミなどの剥製を展示。都市化が進むつくば市中心部でも中型の哺乳類が生き残る里山の環境があることを示している。生きたモグラの展示では、アズマモグラが針金製の筒の中を移動して餌を食べたり水を飲んだりする様子を観察できる。

両生類・爬虫(はちゅう)類では、水辺にすむヘビ、ヒバカリやニホンアカガエルなどを展示。鳥類では全身が黒い珍しいシジュウカラが園内で見つかった。

貝類は、海外から持ち込んだ植物に付着していたとみられる外来種を多数発見。昆虫類は種類が多く、甲虫類350種、ガは450種、チョウは50種をそれぞれ確認し、クモも70種いた。産卵管が20センチもある蜂・ウマノオバチや、準絶滅危惧種のコガネグモのような希少な種も見られる。

同博物館研究主幹の川田伸一郎さん(44)は「園内は樹種が多く、特定の葉しか食べない昆虫もおり、豊かな生態系があることが分かった。周辺の住宅開発ですめなくなった生き物も集まってくる。都市部の緑地でも多様な生き物がいることを知ってほしい」と話している。

月曜休館(祝日は開館)。問い合わせは同館(電)029(851)5159

(綿引正雄)

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