J1元年 V長崎 4バックで実戦練習 沖縄キャンプ、新たな試み

 サッカーJ1、V・ファーレン長崎の沖縄キャンプは16日、沖縄県西原町民陸上競技場で第4日を迎え、戦術練習が本格化してきた。J2での3バックから4バックに変えた守備陣形に挑戦するなど、初参戦の舞台に向け、新たな試みが始まっている。

 4バックの狙いについて高木監督は「前の速い攻撃を生かすためにも、オプションとして持っておきたい」と語る。選手たちはラインの上げ下げなどの映像を見た後、DF陣がボールの動きに合わせたラインコントロールや連係を確認。その後、攻撃陣が加わり、実戦に近い形での練習を重ねた。

 高木監督は「3バックから4バックに対応するのは逆より難しい。出来はまだまだ」と満足を口にしなかった。だが「やっていて面白い。うちの速い動きでミスを誘えると思う」と意欲を示した。

 昨季、3バックの左を務めていたDF田上は「大学までは4バック。勘を取り戻すのに時間はかかると思うが、いいトレーニングができている」と手応え。今季新加入のDF中村北は「自分はずっと4バックでやってきた。みんなに話せる部分は伝えていきたい」と頼もしかった。

攻守に分かれ、連係を確認する選手たち=沖縄県西原町民陸上競技場

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