【MLB】イチロー、スポーツ界の「衰え知らず」ランクで“世界2位“ 米メディアが選出

現在FAとなっているイチロー【写真:Getty Images】

イチローは「最もリスペクトされる選手」、三浦知良も10位にランクイン

 昨季限りでマーリンズとの契約が満了となったイチロー外野手は現在、フリーエージェント(FA)となっている。16日(日本時間17日)にはMLB公式サイトが代理人のジョン・ボッグス氏に取材し、「MLBのオファーがなければ、イチローは日本に戻るかもしれない」とのタイトルで報じるなど、50歳まで現役続行を目指す44歳の新天地に注目が集まる中、米メディアではスポーツ界の衰え知らずのスター選手を格付け。イチローは、グランドスラム優勝23回を誇るテニス界の女王セレーナ・ウィリアムズ(米国)に続く堂々の2位に選出されている。

 男子テニスシングルの英雄、ロジャー・フェデラー(スイス)ら数々のカリスマを従える快挙だ。10位には51歳を迎えたサッカー元日本代表FW三浦知良(横浜FC)も名を連ねたランキング。「このスポーツ界のスターたちは依然として衰えからあまりに遠くに存在するようだ」と特集したのは米メディア「チート・シーツ」だった。

 加齢にも輝きを失おうとしない世界のスポーツ界のカリスマの格付け企画。特集では「スポーツや肉体的な活動に関して言えば、年齢は単なる数字ではないかもしれない。肉体は時とともに崩壊する。朝ベッドを抜け出す時に誰もがそれに気づくかもしれない」と、誰にも訪れる肉体的な衰えを指摘する一方で、例外も存在すると伝えている。

「この年齢を重ねたスターたちは定説を覆す。もしかすると、彼らは偉大な染色体、凄まじいほどに有効なルーティン、この2つの組み合わせを誇るのかもしれない。いずれにしても、我々は彼らの秘密を知っている」

 特集では衰え知らずの偉大なアスリート15人を選出。1位は昨年第一子を出産したばかりのテニス界の女王セレーナで、「今年テニス史上最年長のグランドスラム覇者になることを彼女は願っていると言われている」と36歳での金字塔への挑戦もクローズアップしている。

50歳まで現役続行なら「小さな達成というものではない」

 そして、2位は日本の誇る安打製造機が登場。寸評では、44歳のイチローの偉大さを紹介している。

「10度オールスターに選出された元マーリンズの選手は彼の時代で最もリスペクトされる選手の1人と位置付けられてる。彼は50歳になるまで現役でプレーする意向を公言している。プロのアスリートとしては小さな達成というものではない」

 さらに、日本のオリックス時代に1278安打を記録していることにも言及。メジャーでは昨年、史上30人目の3000安打を達成したイチローだが、日米通算4358安打についても「史上最多のヒット数」と伝え、2001年のマリナーズでのルーキー時代に打率.350で、MVP&新人王の同時受賞を果たしたことにも触れている。

 そして、イチローの後に偉大なレジェンドが続く。3位は男子テニス界の「芝の王者」フェデラー。36歳の英雄については、2011年の調査機関による調査で、元南アフリカ大統領の故・ネルソン・マンデラ氏に続く「世界で最も名声の高い人」で2位に選出されたという逸話を特集では紹介している。

 6位にゴルフ界の英雄で82歳のゲイリー・プレイヤー、9位には45歳でアイスホッケーNHLプレーヤーのヤロミール・ヤーガーと名手が並ぶ中、10位には横浜FCの「キングカズ」ことFW三浦も堂々のランクインを果たした。

 MLBからは、昨季メジャー最年長選手で現在フリーエージェントのバートロ・コロン投手(44歳)が14位で選出。アメフトNFLのニューイングランド・ペイトリオッツの名QBトム・ブレイディ(40歳)も15位で選ばれた。

 スポーツ界のレジェンドの中で、米メディアに世界2位と評価されたイチロー。来季も華麗なプレーで全米を沸かせてくれるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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