小学生の毛筆作品が題字に 海老名市広報誌

 神奈川県海老名市は今月から、市が発行する広報誌の表紙を飾る題字「えびな」に市内小学生の毛筆作品を使っている。昨年の夏休みの課題として募集し、寄せられた259点から毎号異なる優秀作品を採用していく。22日まで市役所で応募作品を展示している。

 児童に郷土を思う気持ちを育んでもらおうと企画。書道の授業で文字を習い始める4年生を対象として作品を募集したところ、市内全13校から作品が寄せられた。教育委員らが協議して題字に使う優秀作品を選出。広報誌は月2回発行のため、元日号から年間で計24作品を採用する。選ばれた児童の紹介ページも各号に用意される。

 市役所1階で行われている応募作品の展示では、力強く文字が踊ったダイナミックな作品や、市の特産品のイチゴを濁点にあしらった作品など個性豊かな力作が並ぶ。

 市によると、広報誌の題字で毎号違った児童の文字を採用する同様の取り組みは県内にはなく、全国的にも珍しいという。

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