知事選告示を翌日に控えた17日、立候補を予定する現職の中村法道氏(67)と新人の原口敏彦氏(56)の両陣営は、行動予定を確認するなど“決戦”に備えた。県選管は立候補届け出受理の手続きの最終確認をした。
中村氏は日中に公務をこなし、夜は大村市内であった県議主催の決起集会に出席。約800人を前に「これからの4年間、県民に具体的な成果をお返ししなければならない。県政活性化に向け全力を注ぎたい」と3選への意欲を語った。
長崎市樺島町の事務所の壁には、必勝を祈願する「ため書き」や推薦状がぎっしり。スタッフが頻繁に出入りし、行動予定の最終チェックやチラシの折り込み作業に追われた。関係者の一人は「いよいよ始まる。気を引き締めて臨みたい」と述べた。
原口氏は同市内の自宅で英気を養いつつ、同市家野町の事務所にも顔を出し、演説内容を詰めた。取材に対し「気合は十分。17日間、力いっぱい政策を訴え抜く」と言葉に力を込めた。
スタッフは選挙カーのコースや集会の日程などを入念に打ち合わせた。陣営幹部は「支援の輪は広がっている。多くの人々に関心を持ってもらうのが課題」と自ら奮い立たせるように話した。
県選管は、選挙人名簿の登録者数を確認した。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてから初の知事選でもあり、選挙期間中は県内10大学の学食に投票啓発のミニのぼりを設置する。携帯電話大手2社と契約する県内在住の若者には投票日を知らせるメールを送るなど、周知に力を入れる。