全国大会に臨む長崎県勢 全国都道府県対抗男子駅伝 定方ら軸 巻き返しへ チームの若さ勢いに変え

 第23回全国都道府県対抗男子駅伝は21日、広島市の平和記念公園前発着コース(7区間48キロ)で行われる。中学から一般までのランナーで編成した都道府県代表47チームが出場。郷土の誇りをたすきに込め、安芸路を走り継ぐ。本県は昨年22位。元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)で8位入賞したMHPS勢や、調子を上げてきた高校生を軸に巻き返しを誓う。

 MHPSの主力に成長した定方が、主将として地元の後輩たちを引っ張る。ニューイヤー駅伝は上りが続いて風も強い5区(15・8キロ)で区間10位と力走。調子も上々で、本番は実業団や大学生のエースがそろう最終7区(13キロ)を担う。「控え選手も含めた全員が、チームのために各自の仕事をどれだけ果たせるか。自分はいい形で長崎のたすきをゴールに持ち帰りたい」と意識も高い。

 高校主要区間の1区(7キロ)と5区(8・5キロ)は、扇と花尾のどちらかを配置する予定。ともに5000メートルの持ちタイムは14分30秒を切っている。花尾は今年の中高生メンバーで唯一の安芸路経験者。中学3年時の昨年、6区(3キロ)で区間3位の好走を見せた。

 中学生区間の2、6区(各3キロ)は、昨年にトラックで全国舞台を経験している谷口と吉浦の起用が濃厚。ともに小学時代からレース経験が豊富で、流れをしっかりつないでくれそうだ。

 1、2年生が多い中高生メンバーをまとめる近藤は「信頼できる後輩ばかり。持っている力を出し切れば、全国でも戦える」と意気込む。  今年は故障上がりや故障中の選手、候補選手も多く、万全とはいえないチーム状況。ただ、本県は14日の全国都道府県対抗女子駅伝で3位に入っており、流れはいい。原川監督は「チームの若さを勢いに変えてほしい。次につながるレースができれば」と選手たちの奮起に期待を込めている。

◎メンバー表

 監 督 原川 健之(有家中教)

 コーチ 入江 初舟(鎮西学院高教)

  〃  山口  孝(川棚高教)

=◎印は主将=

  選 手  年齢  所 属 

◎定方 俊樹 25 MHPS

 目良 隼人 25    〃 

 的野 遼大 25    〃 

 近藤 亮太 18 島原高3年

 扇   育 17 松浦高2年

 花尾 恭輔 16 鎮西学院高1年

 植村 優人 16 松浦高1年

 谷口瞬之介 15 桜が原中3年

 吉浦  悠 14 志佐中2年

 宮川康之介 15 南有馬中3年

 平山喜一朗 15 北諫早中3年

◎過去10年の成績

08年 16位 2時間23分59秒

09年 26位 2時間23分24秒

10年 16位 2時間23分0秒

11年  6位 2時間20分42秒

12年 27位 2時間24分29秒

13年 10位 2時間21分40秒

14年  4位 2時間19分58秒

15年  8位 2時間20分48秒

16年 18位 2時間22分57秒

17年 22位 2時間22分42秒

昨年11月の九州実業団駅伝でMHPSのアンカーとしてV2のゴールに飛び込む定方。今年は本県チームの主将を務める=北九州市、本城陸上競技場
年末年始の合宿でチーム力を高める中高生メンバー=諫早市、県立総合運動公園補助競技場

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