シロトキンの父、息子がウイリアムズF1に選ばれたのは「クビカよりも強かったから」と説明

 セルゲイ・シロトキンの父親であるオレグ・シロトキンは、彼の息子はテスト中、あらゆる面でロバート・クビカよりも「強さがあった」ために切望していたウイリアムズF1のシートを獲得できたのだと語った。

 ロシア生まれで22歳のシロトキンは、2018年にウイリアムズF1でランス・ストロールとともに走るレースドライバーの候補者として突然浮上した。だが、ウイリアムズが2017年11月、アブダビGP後に行われた合同テストでクビカと競わせたところ、そのパフォーマンスは周囲の予想を上回るものだった。

 父親のオレグは、ウイリアムズの決定はセルゲイの力量とパフォーマンスを反映したものだと考えており、Tass通信の取材に対して以下のように答えた。

「セルゲイはテストで、予選とレースのいずれのモードでもクビカよりも強さがああることを証明した」

「セルゲイはシミュレーターのテストも受け、そこでは非常に豊富な知識を持っていることを示した。彼の前にテストを受けた他の若いドライバーたちの誰よりも、高水準のフィードバックを返したのだ」

 ウイリアムズはグリッド上だけでなく、40年にわたるチームの歴史を通じても、最も若いドライバーラインアップを擁したことになる。問題はストロールとシロトキンが、高い競争力でシーズンを走り切るという務めを果たせるかどうかだ。

「ふたりの使命は、チームを今シーズンもコンストラクターズ選手権5位に保つということだ。状況がより複雑になっているからね」とオレグ・シロトキンは語った。

「マクラーレンは今年からルノーエンジンの供給を受ける。彼らは以前から、常に最良のシャシーの作り手のひとつだ。ルノーは2018年シーズンに向けて約2年間準備を重ねてきたから、彼らも速くなるだろう。つまり競争相手はフォース・インディア、ルノー、マクラーレンとなる」

「ウイリアムズには成長するためのポテンシャルがある。確かに若いドライバーの組み合わせではあるが、1年か2年先には、彼らはもっと強くなっているだろう」

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