『Le Parisien』は18日、リヨンのジャン=ミシェル・オラス会長によるインタビューを掲載した。
日曜日のナイトゲームでPSGとの対戦を控えるリヨン。今週末最も注目されるビッグマッチだ。
オラス氏は以前から反抗意識を明確にしており、その経営方針を批判している。彼が思うPSGの危険さとは?
ジャン=ミシェル・オラス 「私はナースル・アル・ハライフィ(PSG会長)のことは好きだ。彼は愛想がよく、多くの資質を備えている。
しかし、彼らPSGが作るモデルは別だ。これはフランスサッカーにとって、とりわけリヨン、マルセイユ、ボルドー、サンテティエンヌらにとって危険だと感じている。
正確な情報はないが、8億ユーロ(およそ1087.5億円)の年間予算というのは、サッカークラブとしての規模では大変危険だ」
ジャン=ミシェル・オラス 「率直に言って、私とアル・ハライフィはうまくやっている時もある。
私は、PSGがフランスのサッカーに危険なインフレーション、バブル景気を生み出すと言いたい。
そう言われることを彼が嫌がっているのはわかっている。しかし彼は陽気な男だ。そこにいる人を批判することと、システムを批判するのは別だ。そう言いたい。
この状況を正当化するフランスのサッカーの構造は危機的状況にあるよ。
私はアル・ハライフィとの戦いを望んでいない。ただ、彼が見せるシステムとは断固として戦う。
それは彼に持っている尊敬を損なうものではない。30歳若ければ、彼のようになりたいよ。彼は知的でエレガントだし、お金持ちだ(笑)」
(同等の条件で戦っていないという印象がある?)
「印象ではないよ。事実、公正さが欠如している。アル・ハライフィはBeIN Sports(放映権を持つ局)とPSGの会長を兼任しているし、ファイナンシャル・フェアプレー制度の遵守という一般的な主題もある。
ネイマールはPSGの労働者なのか?カタールワールドカップのための労働者なのか?わからない。
PSGは国際的なフランスサッカーのショーケースとしては素晴らしい。彼らがCLに勝てば、フランスサッカーは大きな恩恵を受ける。
100%否定的ではない。しかし、客観的分析をしている。
反パリジャン、反PSG、反ナースル・アル・ハライフィと思われたくはない。ただ私は、しばしば誰よりも早く、誰よりも恐れずに物事を口に出すだけだ」
ジャン=ミシェル・オラス (プレミアリーグでもインフレは起こっていますが?)
「それは卵が先か鶏が先かのパラドックスだよ。
英国のサッカーは単一のクラブがどうこうしたわけではなく、優れたテレビ放映権を生み出したのだ。
フランスでは資源のバランスをコントロールする方法を知らないPSGが、マルセイユ、ボルドー、リヨンらの優位性を完全に塞いだ。
PSGがフランスで発生させたインフレーションは、ある国家の下にある資金が使用されたものだ。人為的なものである」
(マルセイユ、PSG、モナコに外国人オーナーがいて、サンテティエンヌも一部を外国へ売る予定だ)
「フランスのサッカーで起こっていることは、私が2~3年間批判し続けているものだ。
サンテティエンヌのフロントはバカではなかった。彼らが売却を強制されるようなことになれば、PSG、そして少しだけモナコの所為で生まれたフランスの過膨張によるものだ」
(あなたはクラブを売却することは考えなかった?)
「失望したことはあるが、それはない。
いつかフランスサッカー全体、国際的なサッカー全体の組織で仕事をしたいと思うかもしれないが、今はリヨンで満足している。700以上の雇用も生み出した。
日曜日の試合では、PSGとの戦いを見るために最高の観客が来るだろう。記録を更新するかもしれない。
ネイマール、エンバッペ、そしてナースル・アル・ハライフィのおかげで、グルパマ・スタジアム(本拠地)の収入記録を破れるかもな(笑)」