内田篤人の「追憶のシャルケ時代」を各ユニフォーム姿で振り返る

昨夏シャルケを退団し、ウニオン・ベルリンを経て古巣の鹿島アントラーズに復帰した内田篤人。

香川真司と時を同じくしてドイツに渡った彼のプレーを楽しみに、ワクワクしながら週末のブンデスリーガを見ていたファンも多かったのではないだろうか。

内田がクラブに残した功績の大きさは、昨年9月に催されたシャルケの退団セレモニーにも表れている。

これまで、ごく限られた選手しか行われていなかった“お別れ会”で、クラブは素晴らしいパネルまで用意してくれていた。

鹿島は15日に鹿島神宮で恒例の必勝祈願を済ませると、その足でキャンプ地の宮崎へ。2週間の日程でキャンプを終えると、いよいよプレシーズンマッチが始まる。

そこで今回は、鹿島・内田の新シーズン本格始動を契機に、シャルケ時代の軌跡をユニフォーム姿(そしてトレーニングウェア姿)で振り返ってみたい。

なお近年のシャルケはユニフォームを2シーズン毎に変更しているので、シーズン表記はそれに則っている。またadidasとは今季限りで契約終了となり、来季からUmbroのユニフォームを着用することも決定している。

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Schalke 2010-12 adidas Home

“シャルケの内田”はこのユニフォームから始まった。2010-12の2シーズンで使用したホームキットは、襟付きで胸元がボタン止め。スリーストライプスは袖口まで伸びている。ソックスの水平ストライプも特徴的だった。

フォントスタイルが独特だったネームナンバーは前季からの継続使用。国内リーグ、カップ戦用のネームはアーチ型にプリントされていた。

Schalke 2012-14 adidas Home

2012-14の2シーズンで使われた、バイアス柄のシャドーストライプが特徴のモデル。襟は無くなり、首周りはVネックを採用していた。スリーストライプスは2010-12モデルと同様に袖口まで伸ばしきっている。パンツはホワイト、ソックスはブルーが基本。

ネームナンバーはデザインが変更となり、ネームとチーム名の位置が入れ替わった。写真のブンデスリーガ・バッジはリーグ創設50周年記念の特別版で、2012-13シーズンのみ使用された。

Schalke 2014-16 adidas Home

2014-16シーズンにかけて使われたモデルは、濃いブルーのピンストライプがオシャレなデザイン。ソックスは再び水平ストライプが戻ってきた。ネームナンバーは前モデルを継続使用。

シャツは再び襟付き・胸ボタン止めに。スリーストライプスが短くなったのはこのシーズンから。

Schalke 2016-17 adidas Home

グラデーションが美しいこのユニフォームは現在も継続使用。スリーストライプスは脇部分に移動した。ソックスはとてもシンプルなデザインに変更となっている。

写真は2016年12月8日のEL(レッドブル・ザルツブルク戦)。右膝の手術から長期のリハビリを経て約1年9カ月ぶりにピッチへ戻ってきた、感動的な試合だった。しかし残念ながら16-17シーズンは、この1試合のみの出場に終わっている。

チーム名のフォントスタイルは変わらないが、ネームナンバーは新しいデザインに。アウトラインをホワイトで縁取ったネームが特徴的だった。

Schalke 2010-11 adidas Away

このアウェイキットは、ホームと同じくらいに記憶に残っている方も多いかもしれない。このシーズンはチャンピオンズリーグでベスト4入りを果たし、アウェイキットを着て激闘を繰り広げた。

CL用ネームナンバーは、フォントスタイルは国内用と同じだがネームはフラットにプリントし、下段のチーム名は入らない。

Schalke 2011-13 adidas Away

2シーズンに渡って使われたアウェイキット。伝統的なホワイトのユニフォームだが、スカイブルーのピンストライプと各部の差し色がとても爽やかなデザインで、レプリカユニフォームも人気が高かった。

このキットは2010-11シーズンのホーム最終戦(対マインツ05)で一足早く披露。マッチアップの相手は、このシーズンを最後にレヴァークーゼンへ移籍したアンドレ・シュールレ。

Schalke 2013-15 adidas Away

当時のスペイン代表と同じ胸元のV字デザインが特徴ある2013-15モデル。2011-13モデルのような爽やかさはないが、各部に配したネイビーが力強さを感じさせるデザインだった。

Schalke 2010-11 adidas Third

ブラックとブルーのコントラストが印象的だった2010-11モデル。パンツとソックスもシャツと同じカラーリングだった。

Schalke 2011-13 adidas Third

シャルケにしては意外性のあるワインレッドのユニフォーム。2011-13モデルだが、一足早く2010-11シーズンのドイツ杯(DFBポカール)決勝戦で着用。デュイスブルクを5-0で圧倒して5度目のタイトルを獲得した。

Schalke 2013-15 adidas Third

グリーンの2013-15モデルも当時としては意外なカラーだった。写真では分かりにくいが、前面は4分割のアシンメトリーデザインになっている。

首元にはホームタウンであるゲルゼンキルヒェンの紋章をプリントしている。

シャルケ在籍中には多くの「日本人対決」が実現した。本来ならその全てを掲載したいところだが、スペースの都合上今回はいくつかのシーンをピックアップしてお届けしよう。

2011年4月13日:インテルをホームに迎えたCL準々決勝2ndレグは2-1でシャルケが勝利。内田、長友ともにフル出場した。

2012年4月14日:ドルトムントをホームに迎えた「レヴィア・ダービー」は1-2で敗戦。内田、香川ともにフル出場した。

2012年11月24日:ホームにフランクフルトを迎えた一戦は1-1の引分けに。内田、乾ともにフル出場した。

2014年11月29日:ホームにマインツを迎えての一戦は4-1で勝利。内田と、この日1得点の岡崎はともにフル出場した。

2016年12月8日:約1年9か月ぶりの復帰戦となったELのレッドブル・ザルツブルク戦は0-2で敗戦。内田は84分から出場し、試合後にはこの日フル出場の南野とシャツを交換した。

シャルケ時代の内田のトレーニングウェア姿は、驚くほどに多くの写真が残されている。その中からいくつかをピックアップしてみた。

2010年8月5日。移籍直後の、まだチームに合流して間もない頃。ジョエル・マティプ、アレクサンダー・バウムヨハン、クリストフ・モリッツ、マリオ・ガヴラノヴィッチ、ヴェネディクト・ヘヴェデスらとゴールを運ぶ。

2012年2月26日のバイエルン戦。着ているのはウォームアップスーツではなく、トレーニングトップとトレーニングパンツのコンビ。いたる所にスポンサー“GAZPROM”のロゴが入っている。

2013年8月29日。トレーニング場に向かうクリアコス・パパドプロスとの2ショット。トレーニングウェアのテンプレートは、右側のデザインが個性的な「Condivo 12」シリーズだ。

2015年1月31日、ハノーファー戦でのウォームアップ中の様子。着用しているのは「Condivo 14」をテンプレートとしたトレーニングトップ。

復帰戦となったザルツブルク戦。ベンチコートを手に持つ内田が着用しているのは、2016-17モデルのトレーニングトップ(AX5625)とトレーニングパンツ(AX5637)のセット。ネオングリーンのスリーストライプスが印象的なウェアだ。

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