韓国、ブラジルの医師ら12人 被爆医療研修で来崎

 被爆医療の研修で長崎市を訪れた韓国とブラジルの医師ら12人が22日、蒔本恭県医師会長と面会し、最新の知識習得に向けて意気込みを語った。

 研修は県や同市、長崎大などでつくる「長崎・ヒバクシャ医療国際協力会(NASHIM)」(会長・蒔本会長)などが毎年度実施。今回は韓国の医師や看護師ら10人が25日まで、ブラジルの医師2人が2月6日まで、長崎大や日赤長崎原爆病院などで原爆後障害などの専門知識を学ぶ。

 12人は平野町の長崎原爆資料館を視察後、茂里町の県医師会館に蒔本会長を訪ねた。蒔本会長は「長崎でしっかり学び、帰国後に生かしてほしい」と歓迎。韓国の嶺南(ヨンナム)大医療院の宋弼鉉(ソンピルヒョン)医師(43)は「放射線とがんの関係を詳しく学びたい。資料館で見た核兵器の脅威は想像以上で、平和への願いも強くなった」と話した。

蒔本会長(右前)にあいさつする研修の参加者=長崎市、県医師会館

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