ホリエ、チタンで内外装材を新開発 国内外展示会出展で販路拡大へ

 チタン製2重タンブラーなどのチタン製品開発、化学表面処理、エッチング、発色加工を手掛けるホリエ(本社・燕市、社長・堀江拓尓氏)はチタン粒界出し加工に発色技術を付加した内外装材「カモフラージュパターンフィニッシュ(CPF)」を開発した。このほど熱処理装置、電気炉などを整備し量産体制を確立。国内にとどまらず、より柔軟で広い用途を求め世界に向けて販路を広げていく考えだ。

 2月7~9日に東京ビッグサイトで開催されるギフト・ショーと同時期に開催されるニューヨークでの展示会で発表する。

 CPFチタンの薄板(0・5ミリ厚)に木目や自然木の風合いをエッチングで表現した。建築物のワンポイントとしてさまざまな用途が見込まれる。特徴は近年、要求されつつある持続可能な社会においてメンテナンスフリーであること。加えてチタンの発色でさまざまな色合いが可能で表現の幅が広がる。表面の円滑性、肌触りが良く防汚性能もあるという。

 堀江社長は「建築物に革命を起こしたい。他の配色や異種材とパッチワークのようにつなぎ合わせる使い方もできる。環境面からも安全でメンテナンスフリー。最先端の内外装材だ」と強調する。

 素材をPRするショールームを構想中。近いうちに屋根、外壁にCPFを張り巡らせた一室の設置を計画している。

 ギフト・ショーでは他にチタン×漆タンブラー、チタンアロマデュフューザー、新型2重タンブラー、2重タンブラー「玲」、メッセージタンブラーを出展する。

© 株式会社鉄鋼新聞社