プレーの質 違い実感 沖縄キャンプ FC東京と練習試合

 サッカーJ1のV・ファーレン長崎は22日、沖縄県国頭村のかいぎんフィールド国頭で、昨季J1で13位のFC東京と練習試合(45分×3本)を行い、0-2(0-1、0-0、0-1)で敗れた。

 1本目は序盤、MF澤田が裏に抜け出してチャンスをつくり、FKを獲得。MF碓井のキックをFW鈴木が頭で合わせたが、枠を捉えられなかった。その後はFC東京に押し込まれ、PKで失点。それでも、DF徳永、GK増田の好守で相手の決定機をしのいだ。

 2本目は相手にボールを保持される時間が続いた。途中でメンバーを入れ替え、MF名倉、島田、DF本多の連係で右サイドを崩す場面もあったが、シュートまで持ち込めなかった。

 3本目は、島田、本多が積極的にミドルシュートを放った。しかし、ゴールは生まれず、FKから追加点を奪われた。

 高木監督は「選手たちはパワーとスピードの違いをあらためて感じたと思う。悔しさを感じないと伸びない。これから少しずつメンバーを固めていきたい」と話した。

◎「もっとチャレンジ必要」

 V長崎は、DF森重、FW前田ら日本代表経験者を擁するFC東京に、防戦一方の展開となり完敗。古巣との対戦となったDF徳永は「個々の能力の高さは知っていたが、あらためて強い相手だと思った」と現状を受け止めた。

 1本目、相手は隙を逃さずボールを奪い、攻め立てた。V長崎は失点後、徳永、GK増田の好守で追加点こそ許さなかったが、そこからパスをつないで反撃に転じる機会は少なかった。序盤にFKでチャンスは得たが、頭で合わせたFW鈴木のシュートは枠外。「あそこで自分が決めていれば展開も違っていたと思う」と反省を口にした。

 2本目以降は、消極的なプレーも目立った。MF島田は「チャレンジしていく姿勢を出せなかった。トレーニングを積んであのレベルに近づかないといけないし、もっと一体感を出していかないと」と課題を挙げた。

【V長崎-FC東京】1本目30分、V長崎のFW鈴木(左から2人目)が相手に囲まれながらもシュートを放つ=かいぎんフィールド国頭

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