冒険家九里徳泰さん 33年間の軌跡を語る ゲストに貫田宗男さん 茅ヶ崎市

貫田さん(左)と握手を交わす九里さん

 茅ヶ崎市在住の冒険家・九里(くのり)徳泰さん(52)の33年間にわたる軌跡を振り返る写真展「世界80カ国冒険の旅」が、先ごろ中海岸のCREATIVE SPACE HAYASHIで開催された。期間中には登山家の貫田宗男さん(66)を招いたトークイベントも行われ、人気テレビ番組で「天国じじい」の愛称で活躍する貫田さんの話を聞こうと多くの来場者が詰めかけた。

 九里さんは20代で達成したアメリカ大陸人力縦断(3万Km)を中心に、アマゾン川やアンデス山脈、ウユニ塩湖など秘境の思い出を振り返り「世界で初めてのことをしたいという思いは、今も変わらずにある」と語り、また「安全で慣れている場所から出て、予想できないことを体験するのが冒険。生きる力を育む『冒険教育』を広めたい」と思いを述べた。貫田さんはエベレスト登頂を達成後に起業し、登山隊や撮影隊のコーディネーター、山岳ガイドなどを務めてきた。この日は登山を始めたきっかけなど自身の半生と共に、登山の魅力やテレビ収録の裏話などを語った。最後に自身の思いを「挑戦は 人を豊かに 美しく 意欲と知恵と遊び心」と詠むと会場から盛大な拍手が沸き起こった。

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