青物&ヒラメ狙いのLML新作ルアー"ヒラメキジグ"プレゼンその2【ジャンプライズコラボメタルジグ】

ルアマガファミリーが釣具の商品開発販売に挑戦する『LML(ルアーマガジンリンクス)』。その第一弾「ヒラメキジグ」。LML担当フカポンHFE(ハイパーフィッシングエディターなんたらw)が、このルアーの特徴を解説する。曰く、「ルアーマガジンファミリーのPB商品第一弾ですので、ちゃんとご紹介(宣伝)します。いや、まじで自信作なんです。超人気メーカーのジャンプライズのOEM商品だからとかいう安直な自信じゃありませぬ!!」とのこと。新作プレゼン第2回は「ヒラメキジグ」が必要とされる状況とその使い方について解説する。

〈『ヒラメキジグ』発売直前プレゼン その1 はこちら ↓〉

青物&ヒラメ狙いのLML新作ルアー"ヒラメキジグ"プレゼンその1【ジャンプライズコラボメタルジグ】 - 釣りプラス|内外出版社

メタルジグの長所"フラッシング"を伴うアクションを活かせ!

さて、前回解説したように「自己アピールが苦手」なメタルジグちゃんですが、アピール力を最大限に上げるアクションがひとつだけあります。それが「フラッシング」

実は、『ルアーマガジンソルト』でも[釣りPLUS]でも、ヒラメキジグの特徴として、ジグにしてはフラッシングを伴うローリングアクションが素晴らしいこと。なおかつそのアクションが破綻しないことをドヤ顔で解説しました(これはリアのチラシバリ1セットか、トレブルフック装着を前提としております)。

ヒラメキジグセット例。リアフックはチラシバリ(2フックセット)でもOK。このセッティングだと、大きなローリングは見せてフラッシングをしっかりさせつつ、アクションを破綻させずに動く。

これは確かにウリではあるのですが、市場にはフロント&リアの2フックで発売されているメタルジグも多々あります。確かに、実際にスイムさせてみると、タダ巻きで最終的にちゃんとアクションを破綻させずに動くルアーを見たことがありません。でも、それでも釣れているジグは釣れていますよね?

2フックでも、平面を下側に向けてアクションの破綻を防ぐ設計をすることは可能ですが、必要なフラッシングアクションが出にくいという弱点が存在します。その弱点をカバーするために、フラッシングを伴うブレードを装着するなど、工夫を凝らした製品が存在します。

これは、嘘偽りなく言うと……。ええ。それでも魚は釣れるのです。ジグに最も重要なアピール要素はフラッシングだと解説しました。2フック仕様やフロントフックのみの仕様にすると、ぐるぐると回転したり、バランスを崩しながら歪なアクションを見せます。

でも、釣れるんです。なんでかというと「フラッシングを伴ったアクションになっているから」という理屈にたどり着きます。それでいてとりあえずはフックが2つ付いているわけですから、当然フッキング性能は上がります。あと、逆にそういう不規則な回転やバランスのほうがジグはいい!と言われる方もいるとか。そこは若干眉唾だろ!? って思ったりもするのですが、悪魔の証明です。さもありなんとは思います。

でも、ちゃんとスイミングしてアクションが破綻せず、フラッシングを伴うアクションが出たほうが反応がいい!というのが、LMLの理論であり、経験豊かな井上さんの理論でもあります。なので、ヒラメキジグがどこにポイントを極振りしたかというと……。そう、フッキング性能は若干スポイルしても、1フック(リア付けフック)でちゃんと釣れる動きを演出し、喰わせの能力を上げた方がいい! というロジックでした。

「ルアーですよ!? ちゃんと動くルアーで魚を釣りたくないですか?? それでこそ『釣った!』って感じられるものじゃないですか!」

これは井上さんのお話ですが、LMLもそこは共感した部分でもあります。ぶっちゃけます。ヒラメキジグ。フロントフック装着でも釣れます。両方にフックを付けても釣れます(アクションは破綻します)。でも、リアフックだけのほうがもっと調子がいいと思います。魚が反応します。

へっぽこ釣り師のフカポンも、ヒラメキジグで何匹も魚を釣っております。「井上さん、リアフック推奨とはいいますが、フロントフックセッティングでも釣れてます…」「フカポンさん、それリフト&フォールで釣ってません?巻きで釣れないことはないとは思いますけど、リフト&フォールの動きは巻きに要求されるアクションとは別なんで、フロントにフック付けても釣れますよ」「……あ、リフト&フォールで釣りました」

でも、ジグを超えるコンセプトの「飛びキング」にはかなわないんですよね…。「ええ。でも、あるんですよ(笑)ジグが必要不可欠な状況が!」(井上)

実は、ジャンプライズ井上友樹さんも、自社の「飛びキング」を"ヒラメ最強ルアー"とは謳ってはいない。

「適材適所です。喰わせることに関しては『飛びキング』より『ぶっ飛び君』や『かっ飛び棒』のほうが、ぶっちゃけヒラメを釣るのには適しています。『飛びキング』で全てをフォローできるなんて言いませんよ。嘘になっちゃうもん」(井上)

このあたりの使い分けについては、1月21日発売予定のルアーマガジン・ソルト3月号に掲載された解説をご覧いただくとして、本記事の主役『ヒラメキジグ』の有用性について、端的にまとめます。

キモとなるのはマイクロベイト。そして青物の存在

「僕の作った『飛びキング』は、ことヒラメ釣りをターゲットに絞った場合、メタルジグの存在を否定します」。

ん? 頓知みたいな話をしますね!?

「実はですね、マイクロベイトが接岸して、それが喰われる状況が近年多くなってるんですよね。カタクチイワシとかシラスとかキビナゴとか。それこそジグサイズ!」

なるほど! それに対応するとなるとジグの出番なんですね?

「いや、『飛びキング』で大丈夫です」

井上さん!意地悪か!

「まぁ話を最後まで聞きましょう(笑)ヒラメは多少ベイトサイズが小さくなっても、シルエットのでかいルアーにバイトしてくるんですよ。だから『飛びキング』の105mmというサイズで問題なく釣れる。なので、小さなシルエットのジグより使うメリットがありますが、いいですか?ここからが大事です」

多くのヒラメハンターは、青物の気配があれば、青物も同時に狙いたい。でもヒラメも…と欲張りなのだ。これがポイント

「こと、ヒラメなどのフラットフィッシュにターゲットを絞った場合は、メタルジグは必要ありません。が、青物も釣りつつヒラメも釣りたいときは…メタルジグの小さなシルエットが生きます。下手すると10:1くらいの差が出るときがあるんですよ。青物だって釣りたいでしょ? そこを意識するなら、近年、マイクロベイトへのマッチザサイズは強力な武器になるんですよ! もちろん、ベイトサイズによっては、『飛びキング』に軍配が上がるシチュエーションもありますけどね〜」

そういえば、このキハダはリアフックセッティングのタダ巻きで釣れてます。とっても反応良かったんですよね〜(ハイサイ探偵団のカメラマンスタッフのひとり、バンバンさん)

ここまで『ヒラメキジグ』の特徴をまとめると…

1)メイドインジャパン、金型製作の高精度メタルジグ。ジャンプライズOEM
2)サイズは60mm。近年増えたのマイクロベイトにジャストサイズ
3)フラットフィッシュだけに限ると、ジャンプライズの「飛びキング」に軍配
4)青物を釣ることも意識するヒラメ釣りなら「ヒラメキジグ」
5)アピール力はプラグほどはないよ、ヒラメ1m内を通すイメージで使おうね!
6)でもジグにしては超泳いでアピールするよ
7)2フックじゃなくリアの2フックセッティングがおすすめだよ!

…ということで、とりあえず巻きで使ってみてください

フォールの釣りも十二分に威力を発揮するメタルジグですが、とりあえずタダ巻きで使ってみてください。泳ぎは本当に美しく、アピール力のあるローリング(フラッシング)を見せます。特に、青物の気配のある条件下で、ヒラメも狙いたい方は、ぜひともチョイスしてください。

万能だとは言いません。でも、精度の高い泳ぎはこの条件下であれば無双の力を発揮してくれるだろうと。

ということで、次回はカラーリングについて解説させてください!

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