新日鉄住金名古屋の熱延工場、累計生産2億トン達成

 新日鉄住金名古屋製鉄所(所長・今井正執行役員)は23日、同製鉄所の熱延工場が今年1月2日に累計生産量2億トンを達成したと発表した。1963年6月に操業を開始して以来、54年6カ月で歴史的な大台に乗せた。

 同製鉄所の熱延工場は、自動車・家電・建築・住宅分野向けの薄鋼板や、エネルギー・建産機・自動車分野向けの鋼管用素材を主力に製造している。93年12月に累計生産量1億トンを達成し、そこから24年で累計2億トンに達した。

 同工場は、超大型キャリヤを用いた高効率スラブ輸送方式や加熱炉排熱の高効率回収による省エネルギーの推進、ライン全体のコンピュータ制御により高精度な品質をリアルタイムで制御・管理。時代の流れに沿った技術革新を進め、軽量化・ハイテン化など顧客ニーズに対応した商品開発を継続し、社会・環境にも貢献している。

 同社の熱延工場では、2014年12月に大分製鉄所の熱延工場で累計生産量2億トンを達成している。

© 株式会社鉄鋼新聞社