日綜産業のシステム吊り足場、NETISの「活用促進技術」に

 軽仮設機材メーカー日綜産業(社長・小野大氏)の先行床施工式フロア型システム吊り足場「クイックデッキ」が昨年12月、新技術情報提供システム(NETIS)の活用促進技術(VE登録、登録番号・TH―150007―VE)に選定された。

 クイックデッキは、2004年に米国の仮設機材メーカー最大手セーフウェイ(SAFWAY)社が開発した。作業床の先行設置やユニットのシステム化などで、安全な簡易施工・解体、工期短縮が可能。最大5メートルの跳ね出しで、これまで困難だった場所にも設置できる。

 日綜産業では、オリジナル製品の持つ基本構造の優位性はそのままに、一部安全性を考慮して同社従来製品の機能や独自技術を組み込んで日本仕様に改良。14年6月から販売・レンタルを開始した。用途分野は橋梁の改修・更新工事、大型ショッピングモール・工場・駅舎の天井工事など多岐にわたり、343現場で採用実績がある(昨年12月末現在)。

 NETISには15年5月に登録。昨年12月11日に国土交通省主催の新技術活用システム検討会議で活用促進技術に選定され、今月18日からNETISのホームページで公開されている。

 活用促進技術に選定されると総合評価落札方式で有利になることや、施行者希望型で発注者が適切と判断する場合は工事成績評定で最大4点の加点対象となるなどのメリットがある。

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