ものづくり日本大賞、JFEスチールなど首相官邸で表彰式

 第7回ものづくり日本大賞の内閣総理大臣賞の表彰式が22日夕、首相官邸で開かれた。同賞を受賞したJFEスチールの佐藤道貴氏らが安倍晋三首相から表彰を受けた。

 鉄鋼・非鉄金属関連ではこのほか、造船大手のジャパン・マリンユナイテッド(JMU、JFEスチールとIHIとの3社共同)、日立金属(日立製作所などとの3社共同)も受賞。それぞれ表彰後に首相と記念撮影を行った。

 表彰に先立ち首相は「自らの仕事に誇りを持ち、あくなき改善への努力を重ねる人材の力こそが日本経済の未来を拓く大きな原動力だ」と挨拶し「皆さんにはその先頭に立っていただきたい」と受賞者のさらなる飛躍に期待を述べた。

 一方、首相は製造業で相次いだ検査データ書き換えなどの不正問題にも触れ、「世界中から信頼されるメイド・イン・ジャパンのブランドを守っていけるか否かは産業界の努力にかかっている」と指摘。その上で「ピンチこそチャンスだ。この機会に日本が誇るものづくりをもう一段、高みへと押し上げていく。技術においても品質においても、環境、防災など社会ニーズへの対応においても、だんとつの世界一を目指してほしい。その気概こそが、新しい時代のものづくりの姿を切り拓く力になる」と述べた。

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