Jリーグ2018「沖縄キャンプレポート」 浦和・札幌編

ハイサーイ!

沖縄出身なのに普段は地球の反対側、南米でサッカー指導者をしている平安山(へんざん)です!

今回は沖縄県でキャンプをしているJクラブの様子を県外のサポーターに伝えるためにレポート記事を書きました!

新加入選手の実力や新監督の指導、人気選手の状態にチームの雰囲気。

この時期は「新シーズンに向けて知りたい事が沢山でソワソワするけど、なかなか沖縄までは行けない!」なんて方も多いのではないでしょうか?

この記事では全て金武(きん)町で行われた練習や試合について紹介していきます。

・浦和レッズ vs 沖縄SV・北海道コンサドーレ札幌 vs 全北現代モータース・FC琉球の練習

についてレポートしますよ!!

Jクラブの皆様、めんそーれ沖縄!!(沖縄へようこそ)

浦和レッズ vs 沖縄SV

まずは浦和レッズvs沖縄SVの試合のレポートから。

浦和レッズと言えば昨年はアジア王者にも輝いた日本を代表するBIGクラブ。

対する沖縄SVは元日本代表FW高原直泰氏が代表兼監督兼選手を務め、3年目の新興チームながら、今年は九州リーグ初参戦からJFL昇格のために積極補強もしていて、実力を増してきています。

平日の12時kickoffという条件にも関わらず、目視ですが観戦者は500人以上いたのではないかなと思います。

試合は30分×4本。

システムは、浦和レッズが4本とも4-5-1、沖縄SVが4-4-2でした。

浦和 1・2本目メンバー

GK 福島

DF 橋岡、岩波、マウリシオ、宇賀神

MF 青木、長倉Y(→弓削Y)、柴戸、直輝、武藤

FW 李

浦和 3・4本目メンバー

GK 西川

DF 平川、阿部、槙野、菊池

MF 遠藤(→弓削Y)、練習生、武富、長澤、荻原

FW ズラタン

※Yはユース所属選手。

結果

1本目 浦和 0-0 沖縄

2本目 浦和 1-0 沖縄 (20分:長倉Y)

3本目 浦和 1-0 沖縄 (6分:萩原)

4本目 浦和 1-0 沖縄 (27分:ズラタン)

《筆者視点の寸評》

試合はボールを支配する浦和レッズと守る沖縄SVという構図が長く続きました。

沖縄SVは4-4-2で引き気味にブロックを敷き、組織的に守る戦術。

浦和は長短のパスやサイドチェンジ、ワンタッチに上手さを見せました。

ただ浦和は組み立ての所では横パス含め試合をコントロールするも、縦パスやフィニッシュの所での連携面はこれからまだまだ合わせていく必要がありそうでした。

《対戦相手から見た浦和レッズ》

試合後、 昨年までFC琉球でプレーし、この日は沖縄SVの練習生として参加していた山内達朗選手に少しお話しを伺う機会がありました。

――現段階での浦和レッズのチームとしての強さは?

山内「細かく速いパス回しに手を焼きました。プレスに行かないと自由にやられてしまうし、行ってもワンタッチで素早く剥がしてくる。縦パスが入ったらガツンとぶつかりに行くのですが、何度も繰り返してくるのでしんどかったです」

――浦和レッズで苦戦させられた選手は?

山内「槙野智章選手と、僕がマッチアップした武藤雄樹選手の2人です。槙野選手はいるだけで存在感がありましたし、ゴール前での3対1のチャンスも潰されました。武藤選手は細かい駆け引きが多く、やり難かったです。ほぼ全てのアクションに細かいフェイントを入れてきました」

――現段階での浦和レッズの課題は?

山内「やっぱりコンディションですかね。とは言えまだ今年の練習スタートから9日目であれだけ出来るのは純粋に凄いと思います。僕らは強敵相手に絶対勝つぞと意気込むのですが、浦和レッズさんはあくまでここからコンディションを上げていくための手段という感じじゃないかと思います。公式戦では更にギアが上がるはずですし、今回外から見た方は僕らが善戦したと言う方もいるのかも知れないですけど、気を引き締めたいと思います」

金武町フットボールセンターにはクラブハウスもあるので、ミーティングをするのにも困りません。

フラッグは勿論、花壇まで浦和レッズの色でした。

金武町の歓迎ぶりが分かりますね。

ハーフタイム~キングタコス~

札幌編に行く前に少しだけキャンプ地・金武町を紹介します。

金武町は位置的には沖縄本島のほぼ真ん中にある町。

とは言え沖縄本島の人口が南部に集中している事や、県外から来る方は南部にある那覇空港から向かう事になるので、体感的には北にある町になります。

人口は1万1千人ほど。

駅も通っておらず、キャンプでは選手は車も持って来れないはずなので、練習に集中するのには最適です。笑

県外から練習見学に来た方にオススメしたいのは、「キングタコス金武本店」。

場所:沖縄県金武町金武4244-4

ボリュームのあるタコライスが有名です。

浦和、札幌、水戸は金武町でキャンプをしていますので、是非このタコライスを食べながら練習見学すると良い思い出になるのではないでしょうか。

北海道コンサドーレ札幌 vs 全北現代モータース

さて次は、札幌編。

札幌はこの日は2試合の練習試合を行いました。

11:30からジェフユナイテッド千葉、14:20から全北現代モータース(韓国)。

いずれも45分×2本なので、なかなかハードな1日だったと思います。

浦和レッズの試合後に来たため、試合は全北現代戦の後半のみしか見れませんでした。。。

観客は100人程度でしょうか。

浦和レッズが人気クラブというのもありますが、その対戦相手も地元沖縄のクラブという事で、この日は観客は浦和vs沖縄SV戦を見に行った方が多かった様です。

結果

1本目 札幌 0-1 千葉

2本目 札幌 0-3 千葉

3本目 札幌 0-0 全北現代

4本目 札幌 0-0 全北現代

《4本目試合寸評》

4本目しか見れていなくてすみません。

試合は全北現代の外国人FWのフィジカルが規格外で、前線でボールを収めたりドリブルで運んだり、札幌の守備は手を焼いている印象がありました。

札幌はペトロヴィッチ新監督が注目を集めています。

そのペトロヴィッチ監督は長文の指示だと通訳がサポートしますが、短文の指示だと自ら日本語で指示していて、その姿勢が好印象でした。

結果は出ませんでしたが、怪我人も多く代わりに地元の大学生を入れていたと聞いていますし、浦和レッズ戦の山内選手のコメント同様、これは練習試合で参考程度、これからかなとも思います。

選手たちは試合後、写真やサインなどのファンサービスを気持ち良く行っていました。

特にファンから人気があったのは、小野伸二選手、稲本潤一選手、ジェイ選手。

場所は浦和レッズと同じ金武町ですが、こちらは金武町陸上競技場。

車なら10分程度の距離なので、練習時間次第ではハシゴして見学も可能です。

金武名物キングタコスも車なら3分。

試合観戦のお供にどうぞ。

金武町陸上競技場は体育館や公民館も併設されていて、雨天練習やミーティングも出来そうです。

歓迎の旗も沢山ありました。

播戸竜二選手のプロ意識

実は浦和レッズの練習試合前、金武町フットボールセンターで9:00より、地元FC琉球の練習を見学してきました。

プロの練習や試合が同じ場所で沢山見られる贅沢は沖縄キャンプの魅力です。

昨シーズンスポンサーや観客動員数が倍増し、初のJ2ライセンス取得に駅隣接J1規格スタジアムの建設決定と、経営面で劇的に向上したFC琉球。

今シーズンの注目は新加入の元日本代表FW、播戸竜二選手。

この日が FC琉球加入後の初練習という事で、1人ランニングを中心に別メニューで調整していました。

練習後、すぐに疲労回復に効果のあるバナナやミカンを食べていて、体調管理とプロ意識の高さには流石と思わされました。

若手選手の多いFC琉球にとっては、経験のある選手の振る舞いや考え方は良いお手本にもなるのではないでしょうか。

また他のチームのキャンプ情報も挙げていきます!

このシリーズの続編を乞うご期待!

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