プライメタルズ・ジャパンの西社長、「製鉄上流から下流までフルライン提供」

シーメンスと統合で上流部門強化

©株式会社鉄鋼新聞社

 三菱重工業系の製鉄プラント会社、プライメタルズ・テクノロジーズ(本社・ロンドン、略称・PT)の日本法人、プライメタルズ・テクノロジーズ・ジャパンの西良一社長は25日、本社のある広島県西区観音新町(三菱重工業広島製作所内)で開いた設備技術説明会に出席し「この説明会の1回目は東京で行って、今回が2回目。きょうは80人強の方が参加している。この地に昨年秋、ツインビルが完成し、それまで広島の中で4カ所に分散していたオフィスを1カ所に集約。東京から管理部門などの一部を移して昨年12月1日から広島本社とした」とした上で「社内のコミュニケーションを良くして、皆さまのニーズに的確に応えていきたい」と語った。

プライメタルズ・ジャパン・西社長

 続けてプライメタルズ・テクノロジーズという社名について「三菱日立製鉄機械とシーメンスVAIメタルズテクノロジーズという2社の強みを融合させた企業であることを示している。プライムは最高の品質を表し、メタルズは金属に対する情熱、テクノロジーズは技術オリエンテッドであるという技術力の強みを表している」としながら「円形のロゴのリングは、リーディングカンパニーとして歩んできた2社が、一つに融合したことを象徴している。またオレンジ色は、製鉄原料が溶鋼になる温度(シーメンスVAIメタルズテクノロジーズが持つ上流の技術の強みと、三菱日立製鉄機械が持つ下流の圧延・プロセス技術の強みが固く結ばれたこと)を意味する」と説明した。

 統合に至る背景について「三菱日立製鉄機械はIHIと一緒になって日本を代表する圧延機メーカーとなったが、フラット分野の熱延・冷延設備に偏っており、下流が主体だった。世界の中でSMSやダニエリに伍していくには弱点を補う必要があり、補完するために上流部門に強いシーメンスVAIと製鉄プラント事業を統合し、一緒になった」と力を込めた。

 なおシーメンスVAIは1952年にLD転炉を世界で初めて実用化したフェスト・アルピーネ(VAI)を源流としている。シーメンスがVAIを買収し、「シーメンスVAI」社となった会社だ。

 2015年1月7日付でシーメンスVAIと三菱日立製鉄機械が統合。出資比率は三菱日立が51%、シーメンスVAIが49%。ロンドンに本社を構えて事業を展開している。

 現在の陣容は7千人。地域別では北中南米1800人、アジア太平洋で700人(ほとんどが日本)、中国700人、インド800人、最大のヨーロッパが3千人。40カ所の事業所、エンジニアリング拠点、メインテナンス拠点、ワークショップを展開し、顧客サービスを提供している。

 2社が統合したプライメタルズは、製銑、製鋼、連続鋳造、圧延、プロセスといった幅広い設備メニューを構えている。ESPと呼ばれる、熱間ラインに直結している連鋳機のセグメントもある。電炉メーカーに対応したミニミルのセグメントもある。

 シーメンスが入っているということで、電機制御のセグメントもある。最近は特に省エネ、エコにも力を入れており、製銑・製鋼のセグメント中心に取り組んでいる。

 西社長は「製鉄の上流から下流までフルラインの製品をお客様に提供したい」と強調している。