日立金属、現場改革で新本部設置 モノづくり改革を強化

 日立金属は4月1日付で現場改革推進本部を新設する。2016年度から進めてきた全社モノづくり改革をより強化するのが狙い。同本部が技術開発本部と連携を取り、全世界のグループ拠点における現場改革を主導する。

 モノづくり改革は現場改革と技術革新が両輪で、「2S3定」をはじめとする現場改革の取り組みはアジアのグループ工場を含めて国内外で進展している。技術開発本部の推進組織(モノづくり改革プロジェクト)に加えて、モノづくり改革をより強力に展開するため新本部を設置する。

 技術開発本部のグローバル技術革新センター(GRIT)の機構改革では、次世代に向けた開発拠点となるGRITの新建屋が完成するのを機にGRIT推進部を廃止。3~5年の中期展望で既存事業の横串強化やGRITの機能強化を図る事業革新部を新設する。

 日立金属MMCスーパーアロイ(HMSA)の吸収合併に伴う機構改革も行う。4月1日付で特殊鋼カンパニー航空機・エネルギー統括部に桶川工場を新設し、その直下に管理部、ロートアロイ工場、生産管理部、技術部、生産技術部、品質保証部を置く。

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