イノウエ、「火力発電EXPO」に初出展 エンジニアリング機能をアピール

 ステンレス・特殊金属流通のイノウエ(本社・東京都千代田区、社長・井上浩樹氏)は第2回次世代火力発電EXPO(2月28日開幕、東京ビッグサイト)に初出展する。連続出展となる取引先の鍛造フランジ大手、シモダフランジと共同出展する。材料~加工のトータルサービスを提供するエンジニアリング機能などをPRする。

 同社はステンレス鋼板やニッケル合金など高機能材料を扱い、部品・加工品販売にも注力する。自ら主要認定を取得し部品・加工メーカーなどパートナーと提携して、エンジニアリング業務も展開する。展示会ではHIP(熱間静水圧プレス)用・3Dプリンタ用金属粉末や、出展2社の連携事例も紹介する。

 同社は池田謙次常務取締役を中心にエンジニアリング機能の強化を進めている。認定関係では13年に材料・加工品でISO9001認証を取得しているが、エンジニアリング業務の実績を踏まえて設計も含めた拡大認定の取得を計画する。

 火力発電など電力関連のノウハウを航空機、自動車関連にも展開しており、今週22日には三菱重工業からJISQ9100認証(航空宇宙品質MS認証)に相当する同社認証の更新(初回承認は15年1月)を受けた。

 今後は幅広い情報発信を強化する方針で、2月上旬には企業イメージ向上を兼ねてHP刷新も予定する。

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