創成館、4年ぶり3度目のセンバツ出場

 第90回選抜高校野球大会(3月23日から13日間・甲子園)の出場36校を決める選考委員会が26日、大阪市の毎日新聞大阪本社で行われ、昨秋の九州大会で初優勝した長崎県の創成館が九州代表(4枠)として選ばれた。創成館の選抜出場は4年ぶり3度目、春夏通算では4度目の甲子園となる。組み合わせ抽選会は3月16日。

 史上3校目の春連覇に挑む大阪桐蔭や、昨秋の明治神宮大会で優勝した明徳義塾(高知)、東筑(福岡)などのほか、宮崎県からは延岡学園、富島(とみしま)の2校が選ばれた。

 戦力以外の要素を加味する21世紀枠は、由利工(秋田)膳所(ぜぜ)(滋賀)伊万里(佐賀)の3校が選出された。初出場は由利工、伊万里のほか、明秀学園日立(茨城)中央学院(千葉)日本航空石川、乙訓(おとくに)(京都)おかやま山陽(岡山)下関国際(山口)松山聖陵(愛媛)富島の10校。

 滋賀からは21世紀枠の膳所を含め、近江と彦根東の3校が出場する。同一都道府県から3校が選ばれるのは、2001年の第73回大会の茨城(常総学院、水戸商、藤代)以来。前回大会からの連続出場は日大三(東京)静岡、大阪桐蔭、智弁学園(奈良)明徳義塾の5校となった。

◎創成館高の沿革

 学校法人奥田学園が運営する諫早市の私立高。1962年、長崎市に九州経営学園高として創立し、73年、協立高に改称。88年、諫早市貝津町に校舎を移転新築し、創成館高となった。現在、奥田修史理事長が校長を務める。

 校訓は「自発徹底」。普通科(特別進学、普通、ライセンスコース)とデザイン科があり、生徒数は767人(女子345人)。野球部は62年に創部。現部員数は79人(1、2年生)。甲子園は2013年、14年の春と15年夏に出場。15年夏は天理(奈良)を破り、甲子園初勝利を挙げた。

「栄光の架橋」を大合唱し、選抜出場を喜ぶ選手と同級生ら=創成館高

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