登別温泉街でバス増便や雪像など春節の準備進む

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 多くの観光客でにぎわう登別市登別温泉街では、春節(中華圏の旧正月。2月15~21日)で訪れる訪日客をもてなそうと、さまざまな取り組みが進んでいる。

 登別市と登別国際観光コンベンション協会がJR登別駅で行っている手荷物運搬のポーターサービス。開始から1週間が経過した26日も、午前9時すぎには50人以上の観光客が特急を待ち、サービスを利用した。同協会によると、1日平均200個ほどで推移しており、春節時期を迎えてからは400個以上になる見通しという。2月からは日本工学院北海道専門学校観光ビジネスコースに在籍している留学生も加わり、通訳スタッフとして協力する。昨年度採用の市職員も同月中旬にポーターサービスに従事する。

 温泉街にあるバスターミナルでも、登別駅や新千歳空港行きのバスを待つ訪日客が長い列をつくっている。道南バス(本社室蘭)の担当者は「昨年12月ごろから、客足が増えていると聞いている。登別駅に向かうバスは、本便のほかに2台待機して運行に備えている。春節に入ってからも同様の態勢になるだろう」と見通す。

 登別市の2017年度(平成29年度)の観光入り込みは順調に推移。外国人宿泊者数は前年同期(4~9月)比15・78%増の23万4604人で、50万人超えが視野に入っているほか、国内を含めた年間入り込みも400万人超えが期待されている。

 堅調な入り込みを見せる観光客をもてなそうと、温泉街ではさまざまな取り組みが用意されている。このうちのぼりべつクマ牧場は、山頂のクマ山に記念撮影ができるクマの雪像を設けた。雌のコロン(19歳)をモチーフに手掛けており、高さが2・2メートル。ひょこっと顔をのぞかせているようなしぐさがかわいらしい。飼育員の吉見優さんは「両目のバランスを保つのが難しかったです。雪のない国・地域の人たちに特に関心が高く、除雪のスコップを持って記念撮影をする人もいますよ」と話す。

 雪像に隣接して、雪遊びを楽しめるスペース(45平方メートル)も整備し、きょう27日から開放する。小さなスコップとバケツを用意しているほか、かまくらも作った。

 登別グランドホテルは26日~2月23日の期間限定で、昼食営業を始めた。チラシも多言語表記してアピール。ラーメンや丼、カレーを用意しており、初日から来店客が詰め掛け、熱々メニューを頬張っていた。

 市観光経済部商工労政グループは、飲食店などで用いるメニュー表の多言語表記をサポートしている。同協会と連携して英語と韓国語、中国語(簡体字、繁体字)で訪日客が利用しやすい環境づくりを提供している。 (石川昌希)

【写真=(上から順に)既に訪日客が長い列をつくっている温泉街のバスターミナル、記念撮影にぴったりのクマの雪像を作ったのぼりべつクマ牧場、期間限定で昼食営業を開始した登別グランドホテル】