清宮、堀…大谷らの穴埋める期待選手が続々 日ハム1軍キャンプ抜擢の若手

日本ハムの清宮幸太郎【写真:石川加奈子】

日本ハムは12球団唯一の海外、米アリゾナ州でキャンプイン

 12球団が一斉にキャンプをスタートさせる2月1日まで、あと数日。球春到来が目前となり、もう待ちきれないというファンも少なからずいるのではないだろうか。

 2016年に日本一に輝きながら、2017年は開幕から下位に低迷した日本ハム。4月に10連敗を喫するなど、60勝83敗と大きく負け越し、優勝したソフトバンクに34ゲーム差をつけられた。主力には怪我人が続出し、苦しいチーム状況のまま、シーズンを戦わねばならなかったことも痛かった。

 巻き返しを図る2018年。12球団で唯一、海外でキャンプをスタートさせる。1軍は、まず2月1日から米アリゾナ州のスコッツデールでキャンプイン。2月17日からは沖縄の名護市に場所を移し、2次キャンプに入る。2軍は沖縄の国頭村で2月1日から23日まで汗を流すことになっている。

 オフには大谷翔平がエンゼルスに移籍し、増井浩俊はFAでオリックスに。大野奨太もFAで中日へと移籍し、レアード1人を残して助っ人たちもチームを去った。一新されたチームの中で期待されるのは“日本ハムらしい”若手の台頭。その候補となりそうな1軍アリゾナキャンプ抜擢の若手(1軍通算10試合出場未満)をピックアップしてみよう。

○堀瑞輝投手(19歳)
1軍通算4試合登板0勝1敗0セーブ0ホールド 防御率3.38
 栗山監督はじめ首脳陣が高く評価する左腕。2016年のドラフト1位で広島新庄高から日本ハムに入団。イースタンリーグ11試合で3勝1敗、防御率1.98の好成績を残すと、8月に1軍初登板。9月末にはプロ初先発も果たした。最速150キロをマークする将来性豊かな左投手で、ローテ入りに期待がかかる。

吉田は2017年にプロ初勝利を含む2勝、森山はイースタン本塁打王

○吉田侑樹投手(23歳)
1軍通算5試合2勝2敗0セーブ0ホールド 防御率5.32
 東海大仰星高から東海大に進み、2015年のドラフト7位で入団した右腕。身長187センチの長身から繰り出されるボールが武器。2017年4月に1軍デビューを飾ると、9月18日のオリックス戦で7回1失点と好投し、プロ初勝利をマークした。イースタンリーグでは18試合で5勝6敗、防御率2.21。ローテ争いに割って入ることを期待される。

○清宮幸太郎内野手(18歳、新人)
 2018年、プロ野球界で注目を集めている大型新人。歴代最多の高校通算111本塁打をマークし、早稲田実業からドラフト7球団競合の末に、日本ハムに入団した。新人合同自主トレ中に「右手母子基節骨骨挫傷」と診断されたが、大きな影響はなく、アリゾナキャンプ参加には支障はない見込み。新人で唯一の1軍キャンプ参加となった。

○平沼翔太内野手(20歳)
1軍通算4試合出場8打数0安打0本塁打0打点 .000
 敦賀気比高から2015年のドラフト4位で指名された。高校時代は投手としてプレーし、チームをセンバツVに導いた。ドラフトでは内野手としての指名で、2017年はイースタンリーグ94試合で318打数84安打4本塁打31打点、打率.264の成績だった。昨季途中に1軍デビューも果たしたが、わずか4試合出場に終わっていた。

○森山恵佑外野手(23歳)
1軍通算5試合出場11打数0安打0本塁打0打点 .000
 星稜高から専修大に進み、2016年のドラフト4位で日本ハムに入団したスラッガー。ルーキーイヤーは開幕1軍こそ逃したものの、4月上旬に1軍デビュー。結局5試合出場で無安打に終わったものの、イースタンリーグ99試合で364打数85安打18本塁打57打点。打率は.234と荒削りなところなところを見せたが、イースタン本塁打王と、パンチ力の高さを見せつけた。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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