『Gazzetta dello Sport』は27日、「元イタリア代表DFアレッサンドロ・ネスタは、ミランとラツィオの試合について語った」と報じた。
故郷のラツィオでキャリアを始め、後にミランで長く活躍を見せた名DFネスタ。現役引退後はアメリカへ渡り、マイアミFCでコーチとして2年指導を行った。
ミランとラツィオは今週末のセリエA、さらに水曜日のコッパ・イタリアで2連戦を行う。
古巣同士の対戦に向けてインタビューに答えた彼は、以下のように話したとのことである。
アレッサンドロ・ネスタ 「どっちが勝ってほしいとは言えないね。二人の子供をどちらか選ぶことができないのと同じだよ。
ガットゥーゾも、シモーネ・インザーギも、まだチームメイトのように思ってしまうね」
アレッサンドロ・ネスタ 「奇妙な感じだよ。彼らが監督として経験を積み、サッカーのアイデアを表現しようとしているのを見るのはね。
リーノ(ガットゥーゾ)はなにも変わっていない。シモーネは変わったかな。
選手としては、彼はただゴールだけを望んでいたし、それ以外は全く見ていなかった。
しかし、指導者になれば視野を広げることが必要になる。彼のラツィオは強いディフェンスがあるし、カウンターに転じたときにも危険だ。
ラツィオがシモーネ・インザーギを持っていることは幸運だよ。彼は勇気のある決断を下してきた。フェリペ・アンデルソンをあんなに長く外せる人がいるだろうか?
リーノも勇敢になってくれることを望むよ。ミランを最高の位置に導いて欲しい。
まず、彼は必要なものを選び出して、それから自分の戦術的アイデアを実現しようとし始めなければならない。
だいぶリーノとは話していないが、彼は仕事に責任を持てる男だし、情熱がある」
アレッサンドロ・ネスタ (指導者として必要なことは?)
「時には、選手に少しウソを吐かなければならない。何もかも話してしまったら、彼らの自尊心を壊してしまうこともある。
ガットゥーゾは時に正直すぎることがあるからね。
誰も、魔法の杖は持っていないんだ。何もかもすぐに変えることができるわけじゃない。
ラツィオも、マルセロ・ビエルサを求めたけれども失敗して、それからシモーネ・インザーギに任せたわけだからね」
(ミランについては?ボヌッチを買ったが)
「とても勇気のある決断だったと思う。ただ、残念ながら彼の肩に伸し掛かっている責任が重すぎるよ。思うに、ボヌッチはちょっと自分の能力を過大に評価していたんじゃないかな。
アレッシオ・ロマニョーリは、成長のためにもチャンピオンズリーグでプレーしなければならないよ。
ラツィオは今季トップ4を目指すことができるだろう。ただ、ミランはどう考えても目標はヨーロッパリーグだ。
両チームを賞賛するよ。率直に言えば、この両チームでコーチになりたいよ。
マイアミFCではコーチングの楽しさを実感した。それが人生の目標だ。新しい挑戦がしたかったからマイアミを離れた。
ベルギー、トルコ、フランスからオファーはあった。クロトーネとも話したが、あの状況には対応できないと思った。彼らは残留争いが必要だったからね、
とにかく、3月にはイタリアに行って、ジャンピエロ・ガスペリーニのアタランタを訪問する予定だ。彼はマウリツィオ・サリやアントニオ・コンテと同じく、参考にできる人物の一人だと思っている」