シャープとユナイテッドの濃密な18年間を「SHARPユニフォーム」で振り返る

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SHARP(シャープ株式会社)は25日にセレッソ大阪とのスポンサー締結を発表した。今回はユニフォーム等ウェアへのロゴ掲出はないが、あのSHARPがフットボールの世界に帰ってきた。

かつて家電で世界を席巻したSHARPだが、近年は経営が著しく悪化。しかし台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の支援を受け経営の立て直しを図り、業績も復調傾向にある。それを裏付けるように、昨年12月には東証1部への復帰を果たした。

過去にSHARPはハンブルガーSVやツルヴェナ・ズヴェズダなど、海外フットボールクラブのユニフォームスポンサーを務めていた。しかし最も有名なのは、マンチェスター・ユナイテッドとの長期に渡るタッグだろう。

SHARPはユナイテッドにとって初の胸スポンサー契約企業。期間がクラブの黄金期と重なることもあり、SHARPのロゴはユナイテッドのユニフォームを象徴する存在でもあった。

1982-83シーズンから始まったロゴ掲出は1999-2000シーズンまでの18年間で終了。最後はユナイテッドのサポーターはもちろん、ユニフォームファンからも契約終了を惜しまれながら、胸のロゴは通信会社のvodafoneに変わった。

そこで今回は、C大阪とのスポンサー締結を機に「ユナイテッド×SHARP」を取り上げてみたい。残念ながらスペースの都合上18年間分のすべては難しいので、主に90年代のユニフォームを中心に濃密な時代を振り返ってみた。

Manchester United 1988-90 adidas Home

adidasのユニフォームは1981-1992の11年間に渡って使用。右胸のトレフォイル(ロゴマーク)が懐かしいユニフォームで、垂直に「MUFC」を透かしプリントしている。写真の選手はつい最近ストークの監督を解任されたマーク・ヒューズ。

Manchester United 1992-94 Umbro Home

ライアン・ギグスが着ているのは、胸元の編み上げが良い味を出している92モデルで、サプライヤーがUmbroに変わった最初のユニフォーム。後に数々の名品を生んだ「ユナイテッド×Umbro×SHARP」は、フットボール・ユニフォーム史上に残るトライアングルといっても過言ではない。

Manchester United 1992-93 Umbro Away

左半分にエンブレムを大きくプリントしたデザインが特徴だが、柄が見難くて評判はイマイチだったブルーのキット。写真のマーク・ヒューズはリーグ15得点でチーム得点王に。

Manchester United 1992-94 Umbro Third

“キング”エリック・カントナがユナイテッドに入団したシーズンのユニフォーム。グリーン/イエローはユナイテッドの前身クラブ「ニュートン・ヒース・ランカシャー&ヨークシャー・レイルウェイズFC」時代のユニフォームの色だ。

Manchester United 1993-95 Umbro Away

カントナが着ているのは、ユナイテッド史上初のブラック・ユニフォーム。胸スポンサーロゴには初めて商品名の“SHARP VIEWCAM”が入った。シャツには垂直方向にアンブロのロゴマーク“ダブルダイヤモンド”の透かしプリントが入っている。

Manchester United 1994-96 Umbro Home

Umbroがサプライヤーになって2つ目のホームキットは、シャツの前面・後面にオールド・トラッフォードをプリントしたデザインで、ファンやコレクターに人気が高かった。写真は96年4月のノッティンガム・フォレスト戦でのポール・スコールズ。当時はまだ22番を背負っていた。

Manchester United 1994-96 Umbro Third

闘将ロイ・キーンが着ているのは、ホームキットと同じく透かしプリントが特徴のサードキット。胸に大きくプリントしているのは、優勝した1968年の欧州チャンピオンズカップ(現CL)決勝戦で着ていたユニフォームのエンブレムで、その下には「WEMBLEY1968」とプリントされている。

Manchester United 1995-96 Umbro Away

カントナが着ているのは、色はグレーだがユナイテッドの“黒歴史”的なアウェイキット。「グレーは味方を視認しにくいためミスの原因になる」と、当時のサー・アレックス・ファーガソン監督が嫌った色で、試合ではほとんど使われず。実際このユニフォームでは1勝も出来なかった。

Manchester United 1996-98 Umbro Home

カントナの現役最後となった1996-97シーズンと、デイヴィッド・ベッカムが背番号7を受け継いだ1997-98シーズンに使ったこのユニフォームは、今でも高い人気を誇る。肩から袖にかけてのグラフィックと脇の大きなエンブレムの透かしプリントが目を引く。写真では見えないが、腹部には“THEATRE OF DREAMS”をレタリングしている。

Manchester United 1996-97 Umbro Away

このシーズンはホームキットの印象が強すぎて、このアウェイキットは存在感がちょっと薄かった。デザインはシンプルで斜めのシャドーストライプを施している。ポール・スコールズとともに喜んでいるのは、ジョルディ・クライフ。

Manchester United 1996-98 Umbro Third

ブルーを基調のサードキットは、シャドーのピンストライプ柄。またこのシーズンは、全てのキットでエンブレムが丸囲みに変わっている。写真はこの96-98シーズンのみ在籍だったカレル・ポボルスキー。

Manchester United 1997-99 Umbro Away

デイヴィッド・ベッカムが着ているこのアウェイキットは、同じホワイトを基調でも96-97モデルとは比べ物にならないほどの存在感があり、人気が高かった。各部に配したレッド/ブラックのラインが印象的。再びエンブレムは盾形スタイルを採用している。

Manchester United 1998-2000 Umbro Home

数あるユナイテッドのユニフォームでも1,2を争う高い人気を誇ったのが、ベッカムが着ているこのホームキット。とくに98-99シーズンはプレミアリーグ、FAカップ、そしてチャンピオンズリーグを優勝してトレブル(三冠)の偉業を成し遂げた。シャツの胸元はジッパーで開閉する仕様が特徴的。

Manchester United 1999-2000 Umbro Away

SHARPがスポンサードした18年間で唯一“SHARP digital”ロゴをプリントしたユニフォーム。ユナイテッドでは珍しい水平ピンストライプを採用している。写真は99年8月のアーセナル戦で決勝点をあげたロイ・キーンと、彼を祝福するテディ・シェリンガム。

Manchester United 1999-2000 Umbro Third

フィリップ・ネヴィルが着ているのはホワイトを基調とし、袖のデザインが特徴あるサードキット。ただ、あまり試合では使われなかったため印象は薄い。

Manchester United 1997-99 Umbro CL

1999年のCL決勝であの「カンプ・ノウの奇跡」を成し遂げたキット。シャツにはCLスターボールの透かしプリントが入っている。シャツのデザインが同じため1997-2000と一括りにされることが多いが、正確には1997-99と1999-2000では異なる。写真左はアンディ・コール。

Manchester United 1999-2000 Umbro CL

こちらは1999-2000モデル。97-99モデルとの違いはエンブレムの星の数で、CL優勝後のこのユニフォームには星が2個付く。スターボールと一緒に「MUFC」を透かしでプリントしている。